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レイジーマン・コーヒー物語 その2
“森”の庭とレイジーマン・カフェ ノンタオ村には10数回訪れている。そのうち数回は、撮影のために映像カメラマンの友人と一緒に滞在した。ジョニとスウェへのインタビューを軸に、「レイジーマン」という思想と生き方を描く映像作品をDVDブック『レイジーマン物語』として仕上げた。 ノンタオでは、ほとんどの場合、ジョニとその一族の本家に泊まらせてもらう。最初のうちはジョニ夫妻が住む母屋だったが、ここのところはずっと、裏庭の奥にある木と竹づくりの離れの二階の一部屋に寝泊まりしている。その庭のさらに奥に建てられた土づくりの家にスウェの四人家族が暮らしている。 裏庭と言うとあなたは何を想像するだろう。この庭は“森”なのである。これを説明するのはちょっと大変だ。それは、木の実、果実、野菜などの食用ばかりでなく、建材や道具の素材となる蔓や竹類、薬用植物に至るまで、80種に及ぶ有用植物が、低いものから高いものまで幾層にも重なるからなる森のような庭なのだ。日本人の目には、庭というよりはジャングルに見える。 その森の中のあちこちにコーヒーの木が植わっている。母
信一 辻
16 時間前


レイジーマン・コーヒー物語 その1
今年こそ、世界の情勢がよりよい方向に動き始めるか、という期待をあざ笑うかのように、トランプ率いる米軍がベネズエラに侵攻した。昔、ピースボートに乗ってベネズエラに立ち寄り、マラカイボ油田の見学に行って、現地の環境活動家から話をうかがったこと、またさらに昔、ボストンの学生寮でベネズエラ出身の若者たちと親しくなったことなどを思い出した。さらに、トランプが次の標的として名指して脅しをかけている周辺国、メキシコ、コロンビア、ブラジルなどに住む友人知人たちのことを思った。 ぼくたちはなんと劣悪で野蛮な侵略者の姿を目の当たりにしているのだろう。悪い夢でも見ているようだ。しかし、一方で、今起こっていることには何も目新しいことはなく、これまでずっと続いてきたことの、よりあけすけな表現にすぎないとも思える。ベネズエラで起こったことが、パレスチナ、シリア、イラク、アフガニスタン、チリをはじめとしたこの数十年の悲劇、そしてそれらを常に引き起こしてきた帝国主義的プロジェクトと重なる・・・ 言いたいこと、言わなければならないこと、考えたいこと、考えねばならないことはたくさん
信一 辻
3 日前


冬至のキャンドルナイト:大地の再生を祈り、祝う
明日は冬至。北半球で最も日の短い日。特に北ヨーロッパでは、太古の昔から、それは衰えて死に向かっていた太陽が、またその日を境に蘇っていく日、つまり、太陽の死と再生、自然界のリジェネレーションを祈り、また祝う祭りの日だったのである。クリスマスの原型だとも言われる。 冬至と言えば、ぼくにとってはキャンドルナイト。2001年の夏至の日にぼくと仲間たちが始めた暗闇ナイトは間もなくキャンドルナイトとなり、2003年にはさまざまな団体や個人とつながって、「100万人のキャンドルナイト」へと成長し、その年の夏至にはある調査による500万人の人が参加してくれたという。 明日冬至の夜、ぼくたちはイベントを行う。文字通りの「電気を消してスローな夜を」とはいかないが、ま、そこは自分に寛大であろう。何しろ、新刊『リジェネレーター 土に恋する大地再生者たち』(辻信一訳、ゆっくり堂刊)の出版を記念するリジェネレーションの集いなのだから。 次に読んでいただくのは、2006年に西日本新聞にぼくが書いたキャンドルナイトについての記事。その次は、2003年に仲間たちとつくったばかり

辻信一
2025年12月21日


私たちが目覚めさえすれば ヘレナからの朗報
9月、 数日前、ローカル・フューチャーズのメルマガで、われらがリーダー、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジからのメッセージが送られてきた。彼女がグッドニュースだと喜んでいるのは、長年世界中の主要メディアによって報道されることがほとんどなかった、グローバル経済システムのカラクリ、特に、貿易協定の中にそっと盛り込まれたISDS (投資家対国家紛争解決)条項の危険な本質が、ようやく、影響力の大きいイギリスのガーディアン紙のコラムニスト、ジョージ・モンビオットによって明るみ出されたことだ。 日本でも、メディアによってこの問題がしっかりと取り上げられるように、ぼくたちも働きかけを強めなければいけない。 同じようヘレナは、民主主義の空洞化、富の巨大な格差、グローバル企業による世界支配、気候危機などを引き起こしてきたのが、一部の”悪者”の仕業などではなく、私たちのほとんどが、経済や貿易の仕組みに無知だったせいだということをよい報せだという。 「それがよいニュースだと私が言うのは、何が起きているのかに人々が目覚めさえれば、根本的なシステム変革が可能になるからです」...
信一 辻
2025年12月11日
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