辻信一2021年4月26日エリック・ドルフィーと瀬戸内寂聴三月いっぱいで、30年近く使わせていただいた大学の研究室の片付けを終えた。大量のCD、レコード、カセットテープ、SPなどの整理が大仕事だった。その作業を進めながら、たまたま手に取った音楽を聴いていくのが楽しみだった。その一方で、今年の正月を期して、ジャズをABC順に片っ端か...
ナマケモノ事務局2021年4月23日「肥沃な三日月地帯」を取り戻すーーサアド・ダゲールの言葉新緑の季節、みなさんいかがお過ごしですか。都市部では新型コロナの感染者がまた増え、行動の自粛が求められています。一方で、自然に目を向ければ、日々、緑は濃さを増し、まいた種は芽を出し、私達に「野菜」としていのちを分けてくれる植物たちも子孫を残そうと花を咲かせています。...
辻信一2021年4月17日ゆっくり小学校農園とデヴィッド・スズキの誕生日下関にあるゆっくり小農園の主宰者、上野宗則さんからの便りが届いたので、転載したい。 ゆっくり小学校の辻信一校長から、ナマケモノ倶楽部のメーリングリストを通じて、先日85歳の誕生日を迎えたカナダの生物学者デヴィッド・スズキさんのメッセージが送られてきた。カナダCBCテレビのニ...
辻信一2021年3月30日ウイルスと私たちの「あいだ」(2) ザック・ブッシュコロナ禍という経験を通して、私たちが学ぶべきことは多い。中でも、この一年で、ぼくの世界の中でただならぬ存在感を示すことになったのは、ウイルスである。近年、微生物の集まりを表すバイオームが今や、世界を語る時になくてはならない概念となったように、せめてウィルスの集合体を表すヴァ...