ラダックで私たちが出会った”懐かしい未来”の今~ツアーレポート・その4

Archery games:村の男たちの遊び
2泊ステイしたシャラ村で、ちょうど土日にかけてアーチェリー大会が催されました。春の農作業を前に、豊作や村の繁栄を願って執り行われる伝統行事のひとつです。金曜日の夕方には調理器具を運ぶお母さんたちを見かけたのですが、当日、大きなテントやアーチェリー会場にはお母さん、おばあさんなど女性の姿がほぼ皆無。どうやら男たちが親睦を深めるという趣旨もあるようです。
レーに出ている男たちもこの大会に参加するために帰省するそうで、就学前の男児たちから洋服のティーンエイジャー、そしてシンプルながらオシャレにコーディネイトされた伝統衣装に身を包み、自慢の弓を手に談笑する大人たち、椅子に座り、大会の結果を見守る長老たちと実に見事な風景でした。
大会への参加費は100ルピー。勝者はみなから集めた参加費から賞金がもらえるようです。日本の運動会よりも自由な雰囲気で、遠くの的に向かって、横一列に並んだ5,6人が次々に自分のタイミングで矢を放っていきます。的に当てた人が出ると、みなで声をあげて喜びあいます。もちろん、私たちも何人か参加させてもらいました。
西洋式のアーチェリー弓をもっている人もいましたが、大半は木製の伝統的な弓です。フォームを作り、矢をあてがい、弓を弾いて…、ぱん!的が遠くなかなか思うように矢が飛びませんが、村人たちが丁寧に弓の構え方、矢を放つタイミングなどを身振り手振り、英語を交えて指導してくれます。
テントからは伝統楽器の太鼓で場を盛り上げてくれたり。子どもたちがボールボーイのように、届かなかった矢を拾い集めて挑戦者に再度渡してくれたり。休憩時間にはテントの中でみなが座り、子どもたちが長老に呼ばれてあれこれ用事を仰せつかり、皆にお茶を配ったりと、忙しそうに働いていました。
農作業が始まる前に、村の時間に身を委ねて、年代を超えて人々が集い、みなの心を通い合わせる豊かな時間。そこにはスマホもゲームもテレビも要りません。大人たちのかっこいい背中を見ながら、「自分も弓の上手な大人になりたい」と思うのかな。長老たちは「あいつはいい体格になったな」「気配りが上手だな」など頼もしく思ったりするのかな。
直接言葉は交わせませんでしたが、日本の都市部ではなかなか出会えない素敵な時間にご一緒させていただいたことを心からありがたいと思いました。







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