辻信一2020年6月20日20年目のキャンドルナイト その5 辻信一ぼくが望んでいるのは、自分の暮らしの中や周りにあるごく当たり前の愉しさや美しさや安らぎ。それを望むのが贅沢だと言われればそれでもいい。ぼくが欲しいのはその贅沢だ。安上がりで、スローで、シンプルで、慎ましやかで、威張らない、はた迷惑にならない、持続可能でエコロジカルな贅沢。
辻信一2020年6月18日20年目のキャンドルナイト その4 辻信一一年前、君たちは、チャルカを回す代わりに種をまき、苗を植え、水やりをして、育っていく植物に寄り添う生き方を始めた。自分が何を、誰と、いかに食べるのか、という問いにこそ世界変革の鍵があると考えた君たちは、夏至の夜、その君たちの畑でローソクを灯した。
辻信一2020年6月17日20年目のキャンドルナイト その3 辻信一30年以上も前に松下さんは、海を埋め立てて巨大コンビナートをつくる計画に反対し、「環境権裁判」を起こしました。(略)「物質的な豊かさだけを追い求めるのはやめて、少しの間立ち止まろう、ちょっとだけつつましい生活をしよう」と自主停電を呼びかけ、「暗闇の思想」を提唱しました。
辻信一2020年6月15日20年目のキャンドルナイト その2 辻信一2003年の冬至の少し前にモロッコを訪ね、ぼくがそれまでもっていた暗く禁欲的なイメージとは違うラマダンの愉しさに感動した。そして今の日本に欠けているのはこういう“聖なる時”であり、“愉しい不便”なのではないか、と思ったのだった。