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内橋克人さん『共生の大地』 ナオキン



こんにちは!ナオキンです。

まずは少し前のごくささやかな?ニュースからお伝えします。


7月に神奈川県内の実家に帰省、某大型書店に立ち寄った時のこと。岩波新書のコーナーに、経済評論家の内橋克人さんの著書『共生の大地 ~ 新しい経済がはじまる』が、新刊本とともに平積みで販売されているのを発見しました!(しかも残部わずかで売れている様子!)


『共生の大地』は、内橋氏の代表作であり、1995年発売、現在第30刷を重ねるロングセラーの名著です。


内容は、協同の思想、使命共同体、資本・経営・労働の一体化と労働者協同組合(ワーカーズ・コレクティブ)、働きがいのある仕事おこし(社会的有用労働)、地域地場産業の再生、地域分散の再生可能エネルギー社会システムの実験、フェアトレード、ゼロエミッション等・・・そして、企業の一元的支配から市民事業・各種協同組合・NPO等多様な担い手による21世紀型の「多元的経済社会」の概念の提示。


内橋さんの洞察力、先見性に驚くとともに、なぜ今再び求められて読まれているのか合点がいきます。労働者協同組合法の施行もいよいよ来月、大きく期待されます。「しあわせの経済」とも極めて親和性が高いものと思われます。


ご承知のとおり、内橋さんは経済ジャーナリストとして、日本のものづくりの現場と技術者、企業を長年取材され、「匠(たくみ)の時代」シリーズ等数々の著作を出されましたが、90年代からは市場万能、競争至上の新自由主義経済に異議を唱え、「剥き出しの資本主義」、暴走する国際金融マネーを批判、「このままでは雇用が破壊される」「社会のきずなが断たれる」と警鐘を鳴らし続けてこられました。


内橋さんは、惜しまれながら、昨年のちょうど今頃(2021年9月1日)逝去されましたが、優しく静かな、しかし確信に満ちた語り口で新自由主義批判の先頭にひとり立たれていた、勇気ある言論人の姿は多くの人の記憶に刻まれ、多くの著作や映像により氏の思想は受け継がれていくものと信じております。


*以下、手元の新聞記事の切り抜きから(2009年(平成21年)2月23日朝日新聞)


~内橋さんは「共生経済」、具体的には『F(食料)E(エネルギー)C(ケア)自給圏(権)』を提唱されています。


「競争の原理は分断です。分断して対立させ、競争させる。切磋琢磨は結構ですが、共生は連帯と参加と協同を原理として食料、エネルギー、介護など人間の基本的な生存権を大事にする。FとEとCを自給し、消費するだけでなく、そこに雇用をつくり出す。その価値観の下で新たな基幹産業を創出し持続可能な社会に変える。経済効果は大きいはずです。」


「FEC自給圏は人間の安全保障です。私は古き良き日本がいいなどとは思いません。差別や身売りがあり、基本的な生存権が奪われていた時代ではなく、人間を第一義とする共生経済をめざしているのです。それは小さな地域や若者たちの間で、すでに始まっている未来です。」


ここで、偉大な先生方の思想を素人が勝手に分類するような試みで、誠に畏れ多いのですが、内橋克人先生を、広い意味での「地域主義」、そして、コモンズ学派(社会的共通資本学派)とこの場で呼ばせていただき、今後あと御二人の著名な先生を同じ学派としてしんぶんに改めてご紹介できればと思います。


そして、それには小生の現在住んでおります信州長野県も関わりを持つお話となります(地域主義第6回、今後に続きます)。御覧いただき、ありがとうございました!




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