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[new-slothml:734] 「でんきを消して、スローな夜を。」キャンドルナイトとカフェスロー 山本勇樹



みなさま、こんにちは。カフェスローの山本です。梅雨に入り6月。21日は夏至、夏至と言えばキャンドルナイトですね。

最近、カフェスローに入った若いスタッフや出会う若者にキャンドルナイトの話をすると、かなりの人に「キャンドルナイトって何ですか?」と聞かれます。。最近入った会員の方や若い方で、どんな経緯で始まったかまだ詳しくは。。という方もいらっしゃるかもしれません。

キャンドルナイトは、2001年にナマケモノ倶楽部がカフェスローで始めた「暗闇の集い」がきっかけで広がったムーブメント。キャンドルナイトとその始まりについては一昨年の辻さんの記事「20年目のキャンドルナイト」が詳しいです。


その後カフェスローでは「暗闇カフェ」として、そして「でんきを消して、スローな夜を。」という呼びかけのもと「100万人のキャンドルナイト」として日本中に広がっていきました。



カフェスローでの暗闇カフェ・キャンドルナイトも、小さくゆっくりですが続けています。特に近年は、ナマケモノ倶楽部のメンバーでもある重松壮一郎さんに企画協力いただき、3月11日に合わせて暗闇カフェのスペシャル・バージョンとして「3.11祈りのキャンドルナイト」を震災の翌年2012年から毎年かかさず開催いただき、今年で11回目となりました。重松さんいつもありがとうございます。

特にこの311のキャンドルナイトでは、参加者・来場者に311の祈りや想いのメッセージを書いていただき、重松さんの演奏に合わせて来場者のメッセージを代読し、みんなでシェアします。毎年1人1人の深い想いを聞けること、心動かされる、思い起こされることがあり、とても良い時間になっています。

311から今年で11年が経ちました。津波や地震の被害ももちろんですが、原発事故もあったにもかかわらず、原発事故について触れる機会、話題にする機会・される機会が少なくなっていることに危機感を感じます。

この重松さんのイベント以外にも、コロナ感染がギリギリ広がる前の2020年には、福島のシンガーソングライターのYUKARIさん、ジャズシンガーの遠藤律子さんらをお招きし、中村隆市さんの原発事故のお話しを、キャンドルと音楽と共に311を見つめなおす場なども開催してきました。このように少しでも時間をスローにして考え、振り返ったり、想いをシェアしあう機会、大事だなと毎年実感します。


近年の夏至は、重松さんにピアノコンサートでキャンドルナイトを開催いただいてましたが、去年に続き今年はカフェスローのイベントとしては開催できずにおります。 前述でシェアする機会が大事だと言いましたが、個人で、少人数の家族や友人たちと、思い思いにスローな夜を過ごすのもまた大事だと思います。私の今年の夏至は、個人でキャンドルを灯し、自分と深く向き合う時間にする予定です。

引き続きナマケモノ倶楽部ともキャンドルナイトイベントも企画していきたいと思います。その際にはぜひ一緒によろしくお願いします。 カフェスロー 山本


2003年「100万人のキャンドルナイト」ポスター

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