未来をソウゾウする政治 vol.1 藤井芳広


2008年に渋谷で開催した「ピースクリエイション96」(ええじゃないかウォーク)時の写真

これから、ナマケモノ新聞に、僕がなぜ議員になろうと思ったのか、そして議員を8年やってみてどのような変化や学びあり、これからそれをどのように活かしていこうとしているのかについて、書いてみようと思っています。どんな内容になるか現時点ではわかりませんが、書きながらこの8年を振り返りつつ自分の中で整理できたらと思っています。お付き合いいただけたら幸いです。


始まりは、僕がナマケモノ倶楽部と関わり出した頃にまで遡ります。僕が初めてデモに参加したのは2003年のイラク戦争反対のデモでした。ドキドキしながらデモの隊列に混じり、一人で何も言わずに歩いたのを覚えています。


2001年の911以降の世界に対する違和感に対して、何かせずにはいられなかったのですが、デモの作法も分からず、デモに一緒に行くような友達もおらず、デモを主催する人々のことも声をかけたらいろいろ誘われて面倒くさくなりそうな気がして、誰にも声をかけず、一人で歩いて帰ったのでした。


その後、2003年の夏頃からナマケモノ倶楽部の活動に参加したのですが、その当時「22世紀映画祭」という上映会があり、ナマケモノ倶楽部もその実行委員会に入っていて、僕もその上映会にスタッフとして参加したんですが、その実行委員会の中にイラク戦争反対デモの主催者たちが入っていて、とても気さくな人たちで仲良くなり、デモの主催者への偏見がなくなりました。その内の一人は、今、秩父市で市議会議員をしていて、ともに切磋琢磨している全国の議員仲間の一人です。


そして、その「22世紀映画祭」のメンバーの一人が、2004年夏の参議院議員選挙に立候補したんです。環境と平和のためにって感じで。そしてそれを22世紀映画祭のメンバーが応援していたので、僕もたまに選挙事務所に行って、選挙ってこんな感じなんだって思いながら、手伝ってるような冷やかしてるような感じで楽しんでました。最終日には、渋谷の街をジャンベを叩きながらみんなで練り歩いて、それは日常の延長のような感じで、僕の中の選挙の原風景はこの時に出来たんだと思います。結果はもちろん惨敗だったんですが、いつ選挙事務所に行っても悲壮感とかがなく、ただ楽しそうで、笑いが絶えず、選挙ってこんな感じで誰でも気軽に出ていいんだってことをその時に感じたんだと思います。

 

それが自分が関わった最初の選挙なんですが、その後も国政とか、原発立地自治体の県知事選挙とか、関わった選挙は大体負けていて、選挙って難しいんだなとか、自分はマイノリティなんだなという自覚が上書きされていくんですが、一方で自治体議員選挙ではそんなことはなくて、マイノリティでも当選できるというか、むしろマイノリティだからこそ当選できるみたいなことも起きていて、それはマイノリティの視点が政治に重要ということでもあるんですが、最近は関わった選挙の8割くらいで当選できている状況です。




僕が自治体議員選挙に関心を持つようになったのは2007年のことです。


その頃、六カ所村の核再処理施設が本格稼働しようとしていて、それを止めるために全国で様々なアクションが行われましたが、その中のひとつとして、熊本の正木高志さんが、島根から六カ所村まで原発のあるところを訪れながら歩くwalk9という巡礼を呼びかけられ、僕もそれに参加しました。


walk9はその後2009年に韓国でも行い、それについて書くと長くなるので今日は書きませんが、最初の年2007年が、統一地方選挙(全国の自治体の約半数の選挙が同じタイミングで行われます)の年で、歩いている間各地で選挙が行われていて、それを見た正木さんが、若者たちが全国で一斉に立候補したら原発を止められるかもしれないって言われて、僕もそれはおもしろいなって思いました。


そして正木さんと、次の統一地方選の2011年に向けて、それを実現するためにいろいろ動いたんですが、最終的にはそれは形にはならず、結果的に2011年3月に福島原発事故が起きてそれどころではなくなりました。しかし、福島原発事故後、中村隆市さんと毎週一回福岡のカフェで「いのちの学校」という集まりをやっていく中で、原発をなくすためには自分たちと違う考えの人たちと対話することが大事だと考えるようになり、そのために政治の場で対話をしていくことが必要だなと思い、改めて次の2015年の統一地方選挙に向けて何かアクションを起こそうと考えました。



それで調べてみたら僕が住む糸島市は統一地方選挙よりも1年早く2014年に選挙があったんです。それで、ここでおもしろい選挙ができたらそれがモデルになって来年の統一地方選挙で全国に広げていけるんじゃないかって閃いて、糸島の選挙に向けていろいろ仕掛けていくんですが、その話はまた次回書きます。(次回につづく)

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