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 エクアドルでキャンドルナイトが普及しないわけ ワダアヤ

エクアドルのワダアヤです。みなさん、どんなキャンドルナイトを過ごされたでしょうか?

実は、私、大変恥ずかしながら、スローどころか、ファーストではないもののビジーな日でして、電気消したらあれやこれやができない!と電気を消す時間を取りませんでした。


翌日、連れ合いの家族の大群(7人兄弟ため、兄弟・甥姪が大量にいる)をお迎えするために、私は知り合いの人が飼っている七面鳥(10kgオーバー!!)を買わせてもらい、翌日に出す丸焼きの準備をしていました。その時ちょうど近所でなんかのパーティーがあったらしく、爆音の音楽が聞こえてくる。(注:エクアドルの田舎のパーティーは、どでかいスピーカーを借りて爆音で音楽を流すのが主流。隣の人との全く会話が成り立たないほどの音量で流すのが、田舎の「贅沢」「娯楽」)

ストローベールの厚さ50cmの壁さえ突破する、本当に心が荒む大音量。ああ、もううるさいなぁと思いながら、あまり心に余裕がない中で、一人ちまちま七面鳥に詰め物をする準備をしていました。


そうしたら、ふっ…と電気が消えたのです。

えっ、と思った瞬間に静寂と暗闇に包まれた私と七面鳥。大音量の迷惑音楽も消えた。停電でした。


原因はわかりません。エクアドルでは未だ停電がしょっちゅう起こります。その時、私に訪れたのは心からの安堵でした。張り詰めていた「やらなきゃ、終わらせなきゃ」テンションがプシュ〜と抜け、肩の力が抜けました。

といっても、七面鳥はこのまま放っておけない。キャンドルホルダーの場所を手探りで当てて、マッチをすって火をつける。ほわんと燈が灯る。そのほわんとした光の中、野菜をダダダっと切り、七面鳥のお腹に詰めていく。


野菜はうちの畑にあるもの。ズッキーニ、ニンジン、ニラ、ブロッコリー。よく見えなくても、形なんてどうでもいいし、自分ちの畑のものだから皮なんて剥かないし、葉っぱだって根っこだって入ったって構わない。それまでの変なプレッシャーテンションとは違う集中力が上がっていく。ただ、淡々と野菜を切り、ぎゅうぎゅうと詰めていく。

でかいオーブンを、やはりマッチをすってつけて(ガスオーブンもマッチでつけます!)、適当に熱くなったところ(温度などわからない、内部に電気もついていない古いオーブン)に、天板も含め総重量15kgの七面鳥を突っ込む。15分毎に出して、染み出した油と肉汁を表面にかける。これを繰り返すこと、3時間。


この間、当然インターネットもないので、何かを見ながらとかできない。ヘッドライトを家の中でつけて本を読むほどでもない。ほわんとした光でただそれだけをひたすら繰り返す。それは何か瞑想しているかのような境地に陥る。

ろうそくの明かりだけだと、表面の皮の色味がよくわからないが、パリッとしてきた皮目に串を刺すとピューッとクリアな肉汁が飛び出してくる。

ああ、できた。


と、パッと電気がつく。

すごいタイミング。電気の光で、焼き色を確認。いい焼き加減なのに安心して、作業終了。そしてまた爆音の始まり。


「あーあ、せっかくいい感じだったのにー。」

そうして私は爆音のBGMに耐えながら、キャンドルナイトの静寂と闇のありがたさに心から感じながら、その一方で「なぜエクアドル人にキャンドルナイトの良さが通じないのか」とある意味納得しながら、眠りについたのでした。


そして今宵も爆音中(とほほ。)

ワダアヤでした。どうぞよいクリスマスを。




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