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下を向いて歩こう~どんぐりを拾って育てる楽しみ~ 田島俊介

更新日:2020年12月14日

秋、森の中で耳を澄ますと、「ポトン・・・ポトン・・・」と何かが落ちる音が聞こえてきました。 下を見ると・・・そう、どんぐりです。


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どんぐりはブナ科の果実の総称です。コナラ、クヌギ、シイ、カシなどの樹木がドングリを実らせます。みんな形も大きさも違って、個性があって可愛いです。


左から、コナラ、クヌギ、シイ、カシ



新型コロナウイルスは僕たちの暮らしに警鐘を鳴らしています。それでも世間は経済成長のことばかりが気になっているようです。上へ上へという気持ちも分かりますが、たまには下を向いて歩いてみてはいかがでしょうか?


この時期、公園、森、神社、街路樹、庭などの木の下を見てみてください。

きっとどんぐりを見つけられるはず!


このたった数cmのどんぐり、良い環境で育つと、数十年後には20~30mにもなります。

大きさが1,000倍にもなるのです。すごい可能性を秘めていると思いませんか?


どんぐりは誰でも育てることができます。どんぐりを育てることは素晴らしい体験になります。僕が今、一番オススメしたいことの一つです。


簡単にどんぐりの育て方を紹介します♪

どんぐりの育て方


(1)秋〜冬、下を向いてどんぐりを見つけて拾ってくる


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(2)ポットや苗箱に土を入れ、どんぐりを寝かせる


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※里山の土を分けてもらったり、農業を営む人から腐葉土をもらったりすると良いです。

 ナマケモノならば土は買わずになんとかしましょ〜。

※剪定した枝葉を積んでおいてできる腐葉土が最高に良いです。

※竹炭や籾殻くん炭を混ぜると土中で菌糸や微生物が増殖しやすくなり、良い環境になります。


(3)落ち葉や藁の布団(保温効果)を被せてあげましょう。その後、水をたっぷりあげましょう。


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(4)晴れの日が続く場合はたまに水をあげましょう。そして、春を待ちます。


・・・たまにどんぐりがどうなったか見てみると・・・ほら、どんぐりの殻が割れて、根っこが伸びている!


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(5)春、ついに芽が出る! もう可愛くてたまりません。


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葉っぱが出た!



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葉っぱが緑に色づいてきた!

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ここまで来ると、気分は「となりのトトロ」です。

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ある程度育ったら、根がもっと深く張れるように、深いポットに移してあげましょう。


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なんだか楽しくなりませんか? 

僕は将来このポット苗を荒れた森に植えて、森の再生に役立てたいと思っています。 皆さんもぜひどんぐりを育ててみてください。

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田島俊介(たっしー)

森と共に生きる木こり。ナマケモノ倶楽部会員。2009年、これからはローカルの時代だと思い、サラリーマンを辞め、千葉県長南町へ移住、林業に従事。2011年、ナマケモノ倶楽部のブータンツアーに参加。現在、古き良き里山風景が残る長南町を拠点に、お米を自給しながら、里山保全、森の再生、竹の活用に取り組む。趣味は自然観察と土中環境改善。


自然観察ブログ「森の環(もりのわ)」

オススメの書籍 「土中環境(高田宏臣 著)」

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