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執筆者の写真辻信一

グローバルからローカルへ!世界ローカリゼーション・デー(2020年6月21日夏至)



「世界ローカリゼーション・デー」は希望へと向かう一歩だ。

人類と地球のしあわせのために、構造的で画期的な変革へのヴィジョンを共に見出そう。


ローカリゼションって?

それはとてもシンプルで、しかも豊かな可能性を秘めたアイデアだ。


ローカリゼーションとは、経済を自分の暮らしのそばに持ってくること。それだけで様々な恩恵があることは、すでに世界中で大人気の“ローカル・フード”運動が示している。それも、自分だけでなく、さまざまな立場の多くの人にとっても有益な、“ウィン・ウィン”の問題解決法だ。そのよい影響は多岐にわたり、貧困、気候変動、薬物依存、生物種の絶滅といった問題にまで及ぶ。


ここ数十年にわたってローカリゼーション運動は、全大陸の草の根から生まれ、主流メディアには目の届かないところで、政府からの何の支援もなしに、育ってきた。人々は各地で壊されかけている、その場所に根ざした人間らしい規模とペースをもった経済を、もう一度組み立て直そうとしてきた。そう、コミュニティとそこに暮らす人々の「しあわせ」をしっかりと支えるような経済を。生産と消費との距離を縮め、つながりを太くすることが、人間どうしの関係だけでなく、私たちと大地との関係をも修復してくれるのだ。


ローカリゼーションとは何か? 

・それは、地域の商店、農家、そして企業を応援すること。

・それは、外へと出ていってしまうお金を、逆に地域コミュニティの中に保ち、循環させること。

・それは、自分が生きている場所に、お金を、気持ちを、そして行動を、投資すること。

・それは、地域の人的資源と自然資源を守り、増やすこと。

・それは、地域の生態系に背かないように、その制約の中で暮らすこと。

・それは、地域に何の責任も負わない巨大企業に、“NO”と言うこと。


そしてもう一つ、

・ それは、地域よりグローバル大企業を優先してきたこれまでの政治を変えていくために声をあげること。グローバル独占企業のために、私たちの税金を莫大な助成金としてつぎ込んだり、地域の暮らしを守るためにあったはずの様々な規制を緩和したり、廃止したりすることをやめさせなければならない。その代わりに、地域に根ざしたビジネスや産業、そして人々をこそ助成し、地域に不都合な規制をこそ緩和して応援するのが、政治の本来の役割だ。


私たちは世界史上、未だかつてない岐路に立っている。新型コロナウィルスの感染拡大によって、グローバル経済システムが立ち往生している今、人々ははっきりと理解し始めている。つまり、このシステムそのものが致命的な欠陥を抱えている、ということを。すでに、「コロナ以前の“あたりまえ”に戻るのはやめよう」、「大規模な転換も、今すぐ可能だ」という人々の思いが集まって、大きなうねりとなりつつある。


さあ、あなたも世界ローカリゼーション・デーに集まり、世界のあちこちの仲間たちとつながろう!


(和訳・文責、辻信一)

 

コロナ後の世界:私たちは何にNOと言い、何にYESと言うか!?


▶元の世界へ後戻り?

大企業が支配する世界

食べものなど、生活必需品をグローバルなサプライチェーンに依存

気候危機の進行

人間同士の関係をハイテクに依存

大きいものが勝つ

競争的でストレスに満ちた生活

中央集権的な政治

それとも・・・


▶ローカルへの転換?

本当の民主主義

地域コミュニティの自立

健全な自然環境の再生

人と人とのつながり

人間的な規模とペース

安定した、意味ある人生

しなやかで逞しいコミュニティ

 

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