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執筆者の写真藤岡亜美

山の神様に会いに!

奥美濃の郡上八幡と石徹白。白山連峰からの雪解け水が、長良川まで、町の中にも美味しく飲める水を運ぶ。そこは、人々の中にもそのまんま、清らかなその流れがそそいでいるようなところでした。



ナマケモノのコーヒーのつながりで生まれた、岐阜、郡上の「糸カフェ」。古民家を改装した素敵な空間。郡上盆踊りの通る通りに面して、老若男女、いろんなひとたちの憩う場。昔から町を守っている重鎮から、街からの観光客までが、美味しいコーヒーを飲みに来る。

夕暮れ時の商店街に一歩足を踏み入れれば、映画のセットか、少し昔の日本にタイムスリップしたような懐かしくって小さな賑わいがある。

糸カフェを営んでるのは、上村彩果さん。これは向かいのカフェ、nidoでコーヒーを入れてもらっているところ。みんなに気を配り、みんなと仲良し!

イベントメニューの朴葉ずし。朴の木の葉に包まれたすし飯は、郡上のソウルフード。踊りのときもこのまま食べられて、香りがよくてラップよりも素敵。

水のまち郡上では、街の中を流れている水が、そのまま飲めること!(実際に飲む用のコップが置いてある)これは、東京育ちのわたしには衝撃的でした。そしてマイクロブロワリーの地ビールの味も(授乳中につき一口だけ泣)。

これが、tomotomo小澤くんがコーヒーをいれてた川ですね!笑

糸カフェでは、オーガニックな農業やものづくりに関するイベントがひらかれている。その夜は石徹白用品店さんのトーク。代表平野さんのお仲間の、郡上で手仕事をしているママチームの子どもたちに蚕の飼い方を教えてもらった!

水のまち、郡上の上流の石徹白へ。霧を抜け、クネクネの道をのぼり、ついたそこは、神様が何なのかが、見える場所でした。

まだ雪の溶けていない山からの気持ちの良い水と風の向こうにあったのは、白山中居神社。1300年続く白山信仰の社(修験僧の泰澄が頂上を極め、千日の修行を積んで白山を開山)で、最盛期には長良川流域から「上り千人、下り千人」と言われていたそう。

庭先が綺麗で人々がお洒落。石徹白は、明治時代まで「神様につかえるひとびとが住む村」だからと、名字帯刀、年貢免除がなされ、どこの藩にも属さなかったそう。そうして、じっくりと文化が育まれたのですね。

そんな「神様に近い人たち」が今、やっているのは、まずこれ!小水力発電。移住者の平野彰秀さんらが手がけ、地元住民が賛同して約100世帯の全戸出資による事業がスタート。売電収益を農村振興に充てるというエネルギー自治のスタイル。

その奥様の平野馨生里さんは、地域のお年寄りに聞き書きしながら、伝統的な野良着のズボン「たつけ」を復興。「石徹白用品店」を営みはじめました。

どちらも、渡辺智史監督のドキュメンタリー映画『おだやかな革命』に登場する予定!

村を案内してくれたのは、こんな自然と共にある暮らしが脈々と続いてきた石徹白で、古くからの生きる知恵や精神を現代に蘇らせる取り組みに触れる生き方の学びの場、石徹白カレッジのみなさん(加藤真理子さんが代表)。20代の書家で哲学者!岩瀬さんのお家で、つみたての野草を天ぷらで頂きました。

白山中居神社の彫刻には、うずらと雑穀。

郡上の町に降りるとある、明治43年創業の㽵村米穀店さん。以前は、雑穀をほとんど地元や奥美濃で栽培してたものを扱っておられたそう。㽵村さんは、山村の食文化復興をめざして、種を渡して契約栽培してもらったり、自身でも休耕田を借りている!

森や山とのつながりをとりもどす、郡上、石徹白との友産友消に、やる気をみせてるこのふたり。みんな楽しみにしててね。

この白山中居神社の森には、神様がたまに遊びにきている、と言われているそうです。

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