ナマケモノ事務局
2022年6月15日4 分
ハンサリム生協スウォンの今年の夏至キャンドルナイトポスター。
「私をケアして、地球をケアする」というキャッチフレーズにしました。
アンニョンハセヨ!韓国から、鈴木あゆみです。
ゆりかさんから受け取ったキャンドルナイトリレーのバトン、
私からは、昔やんちゃに企てたキャンドルナイトイベントと、
韓国のキャンドルナイトのお話を。
辻信一さんの著書『スロー快楽主義宣言!』の序章に100万人キャンドルナイトがあり、4番目に
『冬至の夜のチャルカ』があります。
私が大学生の頃、それはそれは愉しいキャンドルナイトをしました。
本の中でも辻さんがかいてくださっているように、私は友人と一緒に、農体験、日韓交流、ホームレス支援、ピースマーチ、スローフードなど様々なテーマで社会活動を行う学生主宰のNGO「BodyAndSoul」という団体を運営していました。今日のローカリゼーションデーオンラインイベントのゲストいのゆりさんもメンバーとして一緒に活動していました。
キャンドルナイトをやろう!と大学内の立て看板という立て看板をみんなで協力して全て借りて(いまの学生さんは立て看板って知らなかったりして?!^^;)キャンドルナイトを呼び掛ける「立て看板ジャック」をしたり、畑をやっていたのでみんなで食べ物を持ち寄って畑でキャンドルナイトをしたり、
大学の教室を借りて持ち寄りキャンドルナイトパーティーをしたり。
それまでキャンドルは一年に一度のお誕生日ケーキの上にあるキャンドルを一瞬で吹き消すくらいしか接点がなかったのが、
大学生のときにキャンドルナイトという
スローであり能動的な文化運動に私は心をうたれ、そこから病みつきに。
私よりもロマンチストな夫は結婚前に付き合っていた頃、何度もキャンドルを灯してくれたのはもう15年以上前の話。いまもときどきキャンドルを灯して当時の話をしたりします。^^
東京タワー、都庁、ビル街などの電気が消えるのにも感動しましたが、
節電という目に見える変化より、電気を消してキャンドルを灯す行為により
自分自身をみつめなおし、普段はちょっと直視するのが恥ずかしい家族の顔もキャンドルのあかりでみつめられたりする変化が
日々の暮らしに小さな幸せの積み重ねを作ってくれているんじゃないかなと思ってます。
さて、韓国のキャンドルナイトのお話も少し。
韓国では
環境部(日本の環境省にあたる)が
毎年地球の日に夜8時から10分間、
全国各地で消灯を呼び掛けています。
マンションや町の掲示板にも消灯を呼び掛けるポスターが貼られ、
当日になると公共施設、会社、マンションの放送で「今晩は消灯しましょう」のアナウンスが何度も入ります。
この効果もあってか、キャンドルナイトという言葉を知らない人でも
毎年環境の日には電気を消すんだという認識が韓国では広がりつつあります。
で、いまの私はというと。^^
現在韓国のハンサリム生協スウォンで、農村と都市、生産者と消費者を結ぶ
組合員活動を企画運営する理事として活動しているのですが、
毎年夏至と冬至にはキャンドルナイトを企画し、組合員さんたちと生協と契約している生産者さんから産地直送のミツロウキャンドルをシェアして各家庭で過ごしたキャンドルナイトをsnsでシェアしてもらい、日々の生活にキャンドルを取り入れ、スローダウンするきっかけづくりをしています。
今年の夏至には35人の組合員さんにミツロウキャンドル70個を一人2つずつに渡すため、明日仕分け作業を運営委員会でする予定です。
夏至には少なくとも35箇所の場所で電気を消してキャンドルを灯す人たちがいると思うと、暗闇のウェーブをソウゾウすると
いまからとてもワクワクします^^
実は、私もゆりかさんと同じように、
どこまでキャンドルナイトできるかチャレンジを自分に課していた時期があり(笑)、
お風呂場でキャンドルナイトをしたらあまりに暗くてよく見えずろうそくが湯船に垂れ落ちそうになり焦ったり、
読書するときにキャンドルをつかったらやっぱり文字はかなり見にくくキャンドル倒して本を焦がしそうになったり、
子どもが小さいときにはろうそく灯した瞬間に吹き消されたり^^;;
他にもいろんな痛いキャンドルナイトの思い出もあります。
でもそんな数々のキャンドルナイトの思い出には
必ず誰かの声だったり、淡い灯火の色や、
食べ物、飲み物の匂いとか味とかが、
暗い分、感覚で覚えている気がします。
ぜひこんな経験をたくさんの人たちにもしてほしいな。
愉しいですよ、キャンドルナイト^^
さあ、長々となりましたが、私からはここまで。
次は、川井美奈子さんにバトンタッチします。
美奈子さん、よろしくお願いしまーす^^
他にも、私もこんなキャンドルナイトの出来事をシェアしたい、
そもそもキャンドルナイトどうやってやったらいいかわかんないんですけど、とか、
勝手にリレーのバトンを増やして、みなさん自由に投稿してくださいね。
キャンドルナイトで連なる
暗闇のウェーブへようこそ!
鈴木あゆみ