巻頭コラム28

“9”としてのフェアトレード
辻信一

「圧倒的な非対称」を自由経済競争によってさらに拡大してゆこうという勢力が世界中で支配的です。でも、貿易(トレード)をドンドン自由に推し進める方向に豊かで平和な世界があると、ぼくは思わない。むしろ、それぞれの国や地域が、生態系に調和した文化を維持、発展させながら、できるかぎり衣・食・住を自給し、足りないところを貿易で補うという基本に、立ち返るべきだと考えています。そこにこそ「フェア」という言葉の意味がある。つまり、フェアトレードとは、分かち合いや支え合いによって、各地域の依存を減らし、自立を促し、世界をより穏やかで平和な場所にしてゆくための願いと行動。ま、いってみれば日本の平和憲法の心ですよね。

グローバルビレッジ「フェアトレードで貧困をなくそう!」キャンペーンへの賛同メッセージ