巻頭コラム21

皆さん、アースデイ(ウィークエンド)ですね。母なる地球の日、おめでとう。

毎年思うのですが、地球環境をめぐる事態が確実に深刻化していくことは否定しようがありません。でも、その一方で、人々の意識も確かに大きく変わりつつある。いよいよ、分れ道に立っている我々の姿がくっきりと見えてきていますね。それが希望です。

日本の状況のねじれ方は世界的に見ても際立っていてシンボリックです。去年来、六ヶ所の再処理工場が動き始め、猛烈なメディア作戦によって、「地球温暖化」への答えが原発推進であるという恐ろしい幻想が振りまかれている。まるで放射能のがCO2よりましであるかのように! そしてこの原発立国路線が改憲=再軍備とセットになっている。すぐ後ろに核武装も軍需産業大国化も出番をまって控えている。
アメリカ同様、産業界の主流や政府は、経済成長路線と新自由主義を手放す気はありません。温暖化への意識が高そうな人でも、「温暖化はビジネスチャンス」。あのアル・ゴアでさえ、そうですもんね。

しかし、そのアメリカや日本の中にさえ、新しい文化やライフスタイルを創造する人々がどんどん増えている。ぼくの知っているほかの国々では、南でも北でも、脱アメリカ(正木高志さんのいう出アメリカ)の気運が高まっている。これまでとはちがうもうひとつの道筋へと、人々は歩み始めています。もちろん、ぼくたちのスロームーブメントもそうですし、正木さんのwalk9もそう。

先週末は正木高志さんが呼びかけたWALK9の応援で、若狭に行ってきました。いやあ、若狭ってとんでもなくすごいとこですね。かつての大陸からの玄関口、神仏習合のふるさと・・・。そこに原発17基!

唯一、原発を誘致していない「小京都」、小浜で虹海祭りというイベントをやったんですが、その会場は名刹明通寺。この寺は坂上田村麻呂が、アテルイ、モレといういわゆる蝦夷のリーダー二人をはじめとする犠牲者を追悼するために創建したというんですね。田村麻呂はふたりの助命を朝廷に嘆願するもかなわず、せめて原生林の中に寺を建て魂を鎮め、平和を祈ることになったと・・・

この寺の住職中嶌さんには感動しました。この寺の創建時の思想や祈りを今に伝えつつ、脱原発、環境平和運動をになっている。ハチドリのひとしずくを読んで、ぼくにぜひ会いたいといってくれて。
こういう出会いがあったことにもすでにwalk9の力が示されていると思います。

ここの国宝の金堂でのコンサートもよかったですよ。真砂秀朗さんの笛もさることながら、彼の相棒のエンドウマサミさんのギターがよかった。このコンサートには加藤登紀子さんの娘さんのYaeさん、昔の「じゅんとネネ」の早苗ネネさん、サイクラブのじゅんこさんたちも出演して。

22日のアースデイで、正木さん、星川さんとの鼎談トークをやります。
まだの方、わがゆっくり堂が発行した正木さんの『空とぶブッダ』を読んでください。そして広めてください。

23日から1週間は国際消(省)テレ週間、テレビなしで生きてみましょう。大丈夫、できます。さびしい?そういう人は、28日には明治学院大学白金キャンパスへきて下さい。現代世界のエコロジーと平和思想を代表する巨匠サティシュ・クマールが登場、土と平和について語ります。ぼくと加藤登紀子さんがホスト、あの渋谷のアースデイマーケットも出現して、農的幸福を表現してくれます。

というわけで皆さん、今年のアースデイが、皆さんひとりひとりにとって、またすべてのいきとし生けるもの(地球の子どもたち)にとってすばらしい日になりますように。