巻頭コラム

明けましておめでとう。

1月2日。近くの神社に初詣をして戻ると、熊本県の正木高志さんからCDが届いていました。早速かけてみました。最初の歌は「雨があがって」。窓の外を見ると、正月に珍しい雨。「森がよみがえり、愛がよみがえる・・・」。昨日の元旦は母の家にきょうだいとその家族が集合、まとめて注文しておいた正木さんの「アンナプルナ農園」のお茶を、お年始として配ったところでした。

新年とはいえ、今になって、やっと慌しく過ぎていった先月のことを想っているんです。

12月に我が家にやってきた恵みの数々。長野県大鹿村の小林さんの「アルプカーゼ」からチーズを注文すると、それと一緒に雪の中で元気に育っているという野菜がどさりと届いた。月一で野菜を宅配してもらっている愛知県新城の「有機菜en」が今年も新米をプレゼントしてくれた。大学の隣の舞岡公園の田んぼでは、学生たちと育てた餅米で餅つき。岩手陸前高田の八木澤商店から買わせていただいたお酒や醤油、贈っていただいた海の幸、里の幸。ピースボートの「お米プロジェクト」から届いた新米、大地を守る会からお歳暮としていただいた長野のりんご、宮崎県都城の「がまこう庵」のハムとベーコン、サポーターをさせてもらっている宮城県岩泉町の安家森の短角牛の肉(この牛肉だけは食べるんです)。海外から来たものとしては、オーストラリアのアンニャから手紙と一緒に届いた日干しマンゴ。カフェスローからチリの有機ワイン、そしてもちろんウィンドファームのコーヒー・・・。

2004年の年末には学生を連れてミャンマーに行っていた。そして12月26日にあのスマトラ沖大地震を、イラワジ川河口のマングローブ地帯で経験したのだった。 あれから、一年。昨2005年の12月には、南兵衛さんと熊本県菊地に正木高志さん一家を訪ね、帰りには福岡県赤村でナマケモノ倶楽部やSBSの仲間たちと再会。中南米への長旅から戻った中村隆市さんと久しぶりにゆっくり話した。北海道からのお客さんは函館のピーター・ハウレットと娘のエリーちゃん、そして二風谷アイヌの貝澤耕一さん。耕一さんと10数年前の懐かしい話で盛り上がった。今年の冬のキャンドルナイトは3回。まず調布の神社で古今亭菊千代さんや詩人53とご一緒したトークイベントの夕べ。次いでゲストに宇宙塵やその友人たちを招いたゼミ生とのラマダン=キャンドルナイト・パーティ。本番の冬至の日は岩手県盛岡でのイベント。オーガナイザーの田村みどりさんとの再会、作家の斎藤純さんや生物学者の梶原昌五さんとの出会いが特に嬉しかった。陸前高田から八木澤商店の河野さん夫妻がわざわざ来てくれたし、増田知事も飛び入り参加してくれた。南兵衛さんとは、一緒にミュジッシャンのSUGIZOさんに会いにいった。(ここに名前の出た人のうち、正木さん、南兵衛さん、中村さん、河野夫妻、SUGIZOさんが、来る1月14日、15日の「ライフスタイル・フォーラム」に集まってくださる。)

12月にはすばらしい本との(そしてその作者たちとの)出会いもあった。まず正木高志『木を植えましょう』。デヴィッド・スズキが送ってくれたロナルド・ライト『A Short History of Progress』(素晴らしい本なので、よし、来年はこれを訳して出版しようと決意した数日後に新刊の新聞広告を発見。邦題は『暴走する文明』、 訳は星川淳さん。いい人が訳してくれてよかった。)上野圭一『わたしが治る12の力』、斎藤純『音楽のある休日』、名本光男『ぐうたら学入門』、詩人53の詩集『告白』・・・。

新年。今年のことはもう少し先に考えることにします。ただひとつ、本年が皆さんにとってよき年となりますよう祈ります。

ご縁に感謝しながら、
辻信一