韓国スローツアー【前半】:百済の歴史と韓国のスロームーヴメントを訪ねて

2014年12月22日

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こんにちは、事務局の大澤です。
12月12日(金)横浜・戸塚の善了寺にて「Life is Peace~生命平和とエコロジー~」と題し、
ファンさんの上映会と韓国スローツアーの報告会を行いました。

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来年1月にはファンさんが来日し、各地で講演会を行います!
ファン・デグォンさん来日!Life is Peaceツアー2015~GET DIRTY!土へ!
http://www.sloth.gr.jp/events/hwangtour2015/

この日は学生を中心に初めて映画を見た方が多く、こんな感想が出ました。

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・幸せとは、平和とは自分が居るべき場所にいること、という言葉が胸に残りました。

・どうしてもずっと見たい映画だったので、見ることができて嬉しかったです。

・ファンさんは「反対の気持ちを想像力に変える。」と仰っていて、
私もどうしたら平和になるだろうかと想像力を膨らませていこうと思います。

・故郷は自然豊かな場所なので、懐かしみながら拝見しました。
人から教えてもらうのではなく、自然から学ぶという新しい考えを得ることができました。
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報告会では、天然塩の干潟で頂いた塩を試食しながらツアーを振り返りました。

2014年10月2日~10月8日まで韓国スローツアーが行われました。
(前回は2010年秋、世界遺産にも指定されている江華島での生命平和祭や、スローシティ認定の曾島訪問と伝統的な塩作り体験を行いました。)

参加者メンバーはナマケモノ倶楽部の吉岡淳さん、深津高子さん、金井重さん、鈴木あゆみさんファミリー、事務局の大澤さん、白梅学園大学・短期大学学長、東京大学名誉教授の汐見先生、保育関係者など上は80代、下は4歳という実に多彩なメンバーでツアーが行われました。

KWEN(韓国女性環境ネットワーク)のボウンさん、cafe Suッkaraオーナーで通訳や執筆活動もされているスヒャンさんのご協力のもと今回のツアーが実現しました。

今回の旅では、韓国と日本のつながりを学び直す百済の史跡を訪問、そして韓国のスロームーヴメントを訪ねてかつて百済だった韓国の西から南の地域を中心に廻りました。

干潟での天然塩生産現場の見学、セウォル号追悼行事、美黄寺訪問、ファン・デグォンさんと合流して百済仏教渡来地訪問、生命平和村訪問、核発電所反対行進、任實ローカルコミュニティ見学、坡州のタイポフィー学校訪問と世界的グラフィックデザイナーのアン・サンス学長と交流、KWEN(韓国女性環境ネットワーク)主催の『ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめて』韓国字幕初上映会&辻信一さんと韓国のスロームーヴメントのリーダーたちとのトークイベントへの参加など内容の濃い、とても充実した一週間のツアーとなりました。

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歴史上古くから文化交流があったヤマト朝廷と百済の間は非常に親密で人の行き来や同じような遺品や仏具なども多数見つかっており、百済に攻め込まれた後、百済の王族が日本にわたったことが日本の法律や仏教文化に影響しているのではないか、という説があります。

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1日目はソウルから3時間半かけて公州、扶余に移動。開天節(韓国の祭日)のためかなり時間がかかりました。
国立公州博物館、定林寺の五十塔、国立扶余博物館を見学しました。

国立公州博物館を案内してくださったパさんは、「このような交流は大きな川に小石を投げ入れるようなものかもしれないがそれがいつか積み重なって大きな石橋になることを祈っています。」とお話してくれました。

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2日目は更に海に近いところまで移動し、フェリーに乗って都草島へ。ここにはユネスコに指定された塩田があります。
世界に2%しかない天然塩の生産量。その35%が韓国で作られていており、韓国国内の70%の塩が都草島で作られているそうです。海が綺麗なことでも有名で、行きも帰りもぎっしり人が乗っていました。

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大手企業に卸をしている天然塩の加工工場を見学し、実際の生産者さんを訪問。天然塩は6ヶ月〜1年、もしくは3年も熟成させて良くないにがりを脱水します。世界の天然塩を取り寄せて日々研究をしているそうです。3年熟成させた塩はミネラルの構成比率が海、さらに胎内の用水とも同じ。そのまま口に含むとほんのり甘みも感じられます。塩田はハウスなどを設けないので、虫や植物の種、ほこりなどが入ってきますがこの生産者は8名の社員と一つ一つ手で取り除いています。
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都草島から沿岸のまち・木浦へ戻り、セウォル号の事故が起きた天目港を目指しました。
ニュースで見ていたけれど、実際に現地でお話を聞いた時、私は原発事故と重なりました。
国家や政府といった大きなシステムと命よりも利潤やスピードを優先しすぎた結果の事故。
何も言葉にできませんでした。
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夜は、セウォル号事故が起きてからずっと活動をしている美黄寺に宿泊しました。
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美黄寺のクンガン和尚さんは、事故直後すぐに大量の炊き出しを作って港へ向かったそうです。
そこで集まっている人々や遺族やボランティアを励ましご飯を作って届け続けました。
その後も港に祭壇を作ったり、KWENと共催で霊を鎮め遺族や行方不明者の家族の
少しでも応援するためにランタンを灯すイベントを行うなどの活動をしています。
穏やかで本当に優しい方でした。

日本でも宿坊が流行っていますが、韓国ではもっと前から宿坊が一般的だそうです。
私たちが訪問した時も小学生の男の子とお父さんの家族や、若い女性がいました。
また、海外から宿坊体験に来た女性にも出会いました。

3日目は朝5時に起き、瞑想。出発まで山へ散歩へ行ったりヨガをして自由に過ごしました。

午前中は自給自足の生活をしているご夫婦のペダルさん、ハウルさんのお宅を訪問しました。
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特にこのツアーで私が印象に残っているのはペダルさん、ハウルさん夫妻の自給自足をしているお宅を訪問したことです。
彼らはもともとソウル市内に暮らしていました。ソウルでの暮らしはエネルギーを過度に使わなくてはいけない環境で、原発によってできた電気を使うことに対するすごく不便な気持ちを持っていました。そこで、石油、電気がない環境で暮らしたいと韓国の南に位置する全羅南道の長興に移住をしたそうです。何もかも手作りをしていて一見不便そうに見えるけれどもとっても二人が幸せそうに暮らしていました。自分もあのような自立した暮らしをしたいのでとても刺激を受けました。

このツアーを通しとても意識の高い人たちと出会いこれから韓国のつながりを強くしてより良い世の中になるよう韓国の仲間と共に活動をしていきたいと思いました。
(会報「NAMAKEMONO NOW!2014.Winter」p.6 小久保さんの記事より抜粋)
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奥様は当時妊娠6ヶ月。自宅出産をするため、常にお腹にいる子どもと対話することを心がけていると話してくれました。
旦那様は赤ちゃんが生まれるため仲間と家の増築と畑、時々可愛い猫のフォークなどの木工細工を売っているそうです。

後半は、4日目のファンさんの生命平和村への訪問と核発電所反対行進などのレポートをご紹介します。(>>後半へつづく)

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