エピソード:「暗闇で手をつなごう!」にワクワク

2011年12月20日

2001年5月のこと。ナマケモノ倶楽部メンバーのパソコンに、海外から1通のEメールが飛び込んできました。件名は「Roll your own blackout(1人ひとりの暗闇で手をつなごう!)」。

来る6月21日(夏至の日)の夜7時から10時、世界中のどこにいたとしても、それぞれが電気を消し、抜けるプラグはすべて抜いて、暗闇の時間をそれぞれの感性で愉しもうというものでした。アメリカの個人が、ブッシュ大統領(当時)の石油に依存したエネルギー政策を発表したことに抗議するキャンペーンとして呼びかけられたものでした。

世界中の市民がこのキャンペーンに参加してプラグを抜いたとしたら、地球の自転にあわせて「暗闇のウェーブ」が見られることでしょう。実際、誰が宇宙からそのウェーブを見ているかということは問題ではなく、そう想像するだけでとてもワクワクし、「おもしろそうだから友だちにも知らせよう!」とこのメールはナマケモノ倶楽部からあちこちに転送されました。

ちょうど「カフェスロー」(移転前の東京都府中市。現在は、国分寺市。)がオープンしたばかりだったこともあり、ナマケモノ倶楽部のイベントとして、カフェスローで「暗闇カフェ」をやることになりました。

闇の中での通常営業。キッチンで最低限の電力に押さえながら、客席にローソクを置いて、おいしいスローフードを堪能しながらアコースティックのピアノ演奏をみなで愉しみました。暗闇を謳った割には都会は明るく、本当の真っ暗闇にはならないこと、炎の色が蛍光灯の色とは違ってやさしくまた暖かいということ、ローソクをひっくり返すと火傷にも火事にもなり危ないこと、など参加者を含め私たちが改めて気づいた自然とのつながりがたくさんありました。

このイベントはカフェスローの名物になり、現在では毎週金曜日に開催されています。バイオリンやピアノ、アカペラなどのアンプラグドな音楽と、蜜蝋ローソクの炎がゆらめく中での大切な人との時間は、「今、ここ」を実感できるものになっていることでしょう。他にも、カフェスロー大阪スローコーヒー八柱店などでも開催しています。

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呼びかけられたEメール
件名:ROLL YOUR OWN BLACKOUT(ひとりひとりの暗闇で手をつなごう!) 

ひとりひとりの暗闇で手をつなごう!自主停電を!
2001年6月21日木曜日の夜、7時から10時まで

ブッシュ大統領は景気をよくするためにどんどん発電所をつくっていくぞ、というエネルギー政策を発表しました。地球温暖化防止のための国際合意である京都議定書を支持しないことも表明しています。そこでは省エネ、自然保護、代替エネルギーなどが軽視されています。

世界最大のエネルギー消費国であり、地球温暖化ガスの排出国である米国のリーダーのこの姿勢に対する抗議の意志を象徴的に表現するために私たちは「自主的停電」を行うことにしました。誰にでもできる簡単な行動です。

来る6月21日、午後7時から10時までの間電気を消して過ごすのです。地球の自転によって東から西へとこの停電の帯が回っていくことになります。プラグを抜けるものは抜きましょう。ロウソクに火を点して太陽神に捧げましょう。ゲームをしたり、暗闇の中を散歩したり、お化けの話をしたり、電気を使わずにできることをして楽しんで下さい。闇の中で。

1999年に出たポール・ホーケン、エイモリー・ロビンス、ハンター・ロビンスの『ナチュラル・キャピタリズム』に書かれているように、効率性の極めて高い省エネのための高度なテクノロジーはすでに発明されて、製品として使用可能な状態にあるのです。これらの製品を使うようになれば、地球温暖化ガスの排出を大幅に削減でき、5年以内に採算がとれるようになるばかりか、その後は出費を大幅に節約できることにもなります。

このメールを広く転送して下さい。環境関係の団体や、政府関係者にも。そして知らせましょう。私たちが望むのは、地球環境、効率的エネルギー、再生可能な代替エネルギーのための教育、活動への参加、そのための予算。私たちはもう地球の貴重な資源を搾取し、乱費することをやめたいんだ、と。

ブッシュ大統領とチェイニー副大統領のコンビは言う。
「省エネなんてなんの効果もない。それに省エネ技術は金がかかりすぎる」

金がかかりすすぎるだって?
宇宙開発や軍事技術の開発には湯水のように金を注ぎ込むふたりが。

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(原文)

ROLL YOUR OWN BLACKOUT
JUNE 21, 2001 THURS EVE, 7-10pm worldwide, all time zones

As an alternative to George W. Bush’s energy policies and lack of emphasis on efficiency, conservation and alternative fuels, there will be a voluntary rolling blackout on June 21 at 7pm – 10pm in any time zone (this will roll it across the planet).

It’s a simple protest and a symbolic act. Turn out your lights from 7pm-10pm on June 21. Unplug whatever you can unplug in your house. Light a candle to the Sungoddess, kiss and tell or not, take a stroll in the dark, invent ghost stories, anything that’s not electronic – have fun in the dark.

Read the 1999 book “Natural Capitalism” by Hawken and Lovins to learn that conservation/high efficiency technologies already ARE on-the-shelf. If implemented these revolutionary ideas would pay themselves off within 5 years, after which we’d be pumping far less greenhouse gas into the atmosphere – and saving bucks to boot.

Forward this email as widely as possible, to your government representatives and environmental contacts. Let them know we want global education, participation and funding in conservation, efficiency and alternative fuel efforts — and an end to over exploitation and misuse of the earth’s resources.

Anyone knows that the Cheney-Bush team is blowing smoke when they tell us that “… conservation can’t help, it’ll just be too expensive to implement those technologies…” While on the other hand, technology to develop the space station and weapons to blow incoming ICBMs out of the sky are easy to come by.

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