アヤへ
コーヒーの収穫はここ5年の中でベストな状態だよ。
今、コーヒーの出荷に関して相談するのには理由がある。
政府が今年中にフニンでの鉱山開発を再開する可能性があり、それに対して緊急に資金調達をする必要があるんだ。残念なことに、こういった事態に資金的に対応できるのは現状ではデコインだけなんだ。しかし、次の鉱山開発に対して、反対キャンペーンを持続させる資金的体力がデコインにはない状態だ。ここ最近の鉱山開発に対する勝利が、組織の緊張感を緩め過ぎたのか、次の抵抗への準備が整っていない状態だ。コレアは大規模鉱山開発を指示すると明言している。
以前のメールにも書いたが、インタグを「鉱山開発フリー(鉱山開発なし)地区」として宣言したいと思いキャンペーンをはじめたい。ナマケモノ倶楽部や他の団体がこのキャンペーンをサポートし、他の市町村(屋久島など)が姉妹都市や姉妹地域的にこういった開発反対キャンペーンに参画してくれると良いと思っている。
今、考えている基本的な構想は以下です。ウインドファームやパルシステムなどの企業体、ナマケモノ倶楽部などの団体、そして、ひとつでも良いので地方自治体、それらがインタグの持続可能な発展のモデルをサポートして欲しい。具体的には、私たちのグループの商品を買ってくれること、買う料を増やしてくれること。教育、医療、その他のプロジェクトを資金的にバックアップしてくれること、技術移転を支援してくれること、水や森、そして生物多様性の保全活動を支援してくれること。日本の地方自治体が、わたしたちの郡政府を技術支援(浄水システムを建設するなど)してくれても良い。投資家が興味を示せば、インタグの小規模水力発電プロジェクトに社会的責任投資をしてくれても良い。ウインドファームのような企業体が、オルタナティブな発展モデルとしてインタグを訪れるエコツアーを企画してくれても良い。日本の地方自治体の支援の動きが現実となれば、われわれが郡政府から支援を得ることも容易になるだろう。
ドイツ、アメリカ、カナダ(多分)から支援を得ることも可能だろう。しかし、日本の税金を使ってインタグで鉱山を発見したことを加味すると、こういった支援の動きを日本からはじめるというのは意味があることだと思う。
CO2削減の話しがたくさんなされるが、巨大企業に有利な話しばかりだ。日本のいち市民がインタグのオルタナティブモデルを支援することは、カーボンフットプリントを抑えるだけでなく、オルタナティブなモデル、フェアトレードを支えることになる。それは、地球上でもっとも美しい地域の生物多様性を守ることにもつながる。オルタナティブなモデル、それにつながるライフスタイルを具体化していくことが世界にとって必要なことだと何度でも言いたい。
このキャンペーンの大切さはもうひとつある。エクアドルの新しい憲法で表現された以下のことを支援する意味もあるんだ。それは、国家は以下の事柄を保証し支援する義務がある、
1)持続可能な発展、2) 自然の権利、3) good life への権利、
このキャンペーン、日本の市民や企業がインタグを支援するということを知らせていくことは、地域経済を変容させるだけではなく、同じような状況で苦しんでいるコミュニティやキャンペーンを支える意味も持つだろう。政府のさらなる開発モードへもストップをかけるきっかけになるだろう。
鉱山開発がどれだけのC2を排出するか、インタグの生態系システムが社会に対してどれだけの経済的価値をもたらすかといった具体的な数字を示すこともできる。そういった数字やデータがあれば、このキャンペーンへの参加も容易になるだろう。こちらの組織がどれだけのものを生産しているかの数字も必要になるね。
これが私から提案したいことの大枠だよ。アヤ、中村さん、ケイボー、リエ、ほかのメンバーからの反応を聞けたらと思っているよ。ちょっと夢が大きすぎるかな、とも思いつつ。
カルロス・ソリージャ
翻訳:後藤 彰
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