世話人のコーナー
辻信一
中村隆市
アンニャ・ライト
その他のコラム
その他
ナマケモノ倶楽部理事
、
スローウォーターカフェ代表
の藤岡亜美による、
カルチャークリエイティブな
日々の日記、
ナマケモノクロール!
●Vol.1 カフェスローの壁塗り
なんでも、今年から「
グリーンウィーク
」と読むんだという、
”GW“のある日、一家総出(といっても3人)で、
カフェスロー
の新店舗に、壁塗りにでかけた。
こんどの敷地は、工場跡地。
国分寺駅から坂を下ってしばらく。
背後に緑の枝がツンツンと見える不思議な場所。
子供の頃、夢見た秘密基地のような雰囲気をもつ。
そこには、6年前よりもっと沢山のストローベイル(藁のブロック)が積まれており、まわりに塗り始めた2色の土壁が、空気をしいんとさせていた。奥にある窓をあけて建物の裏手をのぞけば、野川から分かれた細い
水路
がさらさらとゆく。
数年前、そこで
青い
綺麗なヘビを見た。他にも、ちょうちょや亀、季節ごとに違った種類の野鳥が寄るせせらぎだ。こっちは小動物にとってのカフェみたいね。
藁の内装は、『草の力、藁の家』で知られる、
スローデザイン研究会
の大岩剛一氏によるもの。「三匹のこぶた」のお話では、すぐに吹き飛ばされてしまったはずの藁のおうち。実は、防火性だってあり、
土
から来て
土
に還る藁は、スローでエコロジカルなよいお家なのだ。
一番の環境破壊は住宅建築、ともいわれる現代において、もういちど人間と住まいのバランスをとるのに、藁はきっとちょうどよい。珪藻
土塗り
をはじめて体験するうちの連れ合いは、夢中。家を建てるときの参考にと、リーダーのカイルにいろいろと質問しながら、壁を塗り、板材を切り出していた。
1歳の娘は、藁の上で飛び跳ねたり、そこらじゅうにあるいろんな道具を手にとっては楽しんだ。竹で作った釘、麻の断熱材、脚立があれば一番上まで上らせろといい、ホウキを見つけては掃き掃除の真似。
ひとしきり遊び倒すと、ベイルをベッドに大あくび。最高の場所をみつけた
ハイジ
の、羨ましくなるような寝顔。
お昼ご飯は、藁のブロックをまあるく並べて、みんなで輪になって、いただいた。ナマケモノ会員の阿部文子さんたちがひろめる
無農薬
米、さわのはなのおにぎり大豆入り。
うちからは、方々から頂いたタケノコをゆでたのに
手前味噌
、野菜や茸や卵の
味噌
粕漬け、そして、いろんな地大豆の納豆をお裾分け。みんなで食べるとおいしいのはいつものことだが、藁の上にに座って食べるのは、もっと美味しかった。
もともとは、この納豆だって、藁のむしろにくるまれていた。だけど、例えば、
無農薬
の藁に虫が居ても安全な具合ーー「いい加減」を見守れる人がもう居ないから、藁で包むのは難しいんだそうだ。
旧
カフェスロー
の人気イベント、私たち夫婦で司会をやってた「
地大豆カフェ
」でゲストの納豆屋さんが、そう教えてくれた。
藁葺き屋根、蓑や笠、わらじ、そして、しめ縄。稲作に寄り添い、神様に連なって、暮らしと文化を育んできた藁に、もう一度活躍してもらおう。今日は、そんな新しい物語のはじまり。
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