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世話人・中村隆市のコラム


ピースボート&南米報告

中南米とピースボートの長旅から戻った中村隆市です。帰国後もイベントや出張が続き、報告が遅くなりました。
12月3日、4日の赤村スローカフェに参加していただいた皆さん、ありがとうございました。スローカフェは、来年4月15日にプレオープン、5月22日の「有機コーヒーフェアトレードデー」にグランドオープンです。名前は、<赤村スローカフェ『ポトリ』>になりそうです。

先週は、熊本市の国際交流会館で学生が運営する「フェアトレードスチューデントカフェ」開店記念イベントに話をしに行って来たのですが、講演会後の交流会で、あまりに熱心な学生たちに囲まれて夜中まで対話が続き、福岡に帰ることができませんでした。(この日の国際交流会館では、葉祥明さんの講演会もあり、控え室で葉さんと雑談していて、ハチドリの話をしたら「とてもいい話ですね絵本にしたいなあ」と言っていました。)

昨日は、福岡県国際学生会議の合宿があり、「フェアトレードから世界を見る」という分科会でコーディネーターをやってきました。インドネシア、韓国、中国からの留学生も参加していて、違う立場から多様な意見が出され、とても面白かった。
「中国はユニクロで助かっている。フェアトレードと何が違うの?」
「ユニクロは競争社会の勝者だと思う。フェアトレードが目指しているのは、敗者をつくらず『皆がハッピーになること』ではないか」
「わずか350人が世界の富の半分を独占し、一方で30億人が貧困に苦しんでいる。このまま環境が悪化すると未来世代は生きていけない」
「物質的な利益に偏った世界だが、フェアトレードは精神的な利益ももたらしてくれる」「分かち合いや助け合えることは、うれしいこと」
「人の役に立ちたいという気持ちが湧いてきた」
「知らないことは偏見につながる」「このディスカッションを聞いていて、いい人が多いので、世界は大丈夫だと安心した」
「自分ひとりで本を読んだり考えても出てこない意見が聞けた」
「こんなにあったかいディスカッションに参加したのは初めて」
「私も皆の話を聞いていて、心があったかくなり涙がでてきた」
といった感じで、福岡では留学生も含めた新しいフェアトレードの動きが始まりそうです。

留守中に素敵ないい本ができましたねえ。『ハチドリのひとしずく―いま、私にできること』
この本にも出てくるエクアドルのアウキ・アルカマリ夫妻に会ってきました。アルカマリは、私たちにハチドリの伝説を教えてくれた人。そして、アウキ知事は、自作のクリキンディの詩を歌ってくれた人。アウキさんが珍しく自宅に招いてくれたので、日本内外で展開されている「ハチドリ運動」をじっくり話すことができました。2人は、運動の広がりをとても喜んでいます。

今回、私は『私にできること―地球の冷やしかた』のスペイン語訳をメキシコ、エクアドル、ブラジル、チリの人々に手渡してきましたが、ほとんどの人がこの運動に共感してくれました。

メキシコでは、森林農法で有機コーヒーをつくっている先住民ナワット族の人々が、彼らにとっても大切な存在であるハチドリが火事を消そうとする行動に大きくうなづき、われわれが取り組んでいることも同じことだと語りあっていました。
すると、なんと、そこにハチドリが飛んできて、私たちのそばにとまったのです。同行していた深津高子さんも大喜び。
ナワットの人々は、「これは珍しいことだが、偶然ではない」といいました。私もそう思い、ハチドリと記念写真を撮りました。その後、ハチドリは何事もなかったように飛び去っていきました。

ブラジルでは、ポルトガル語版を出版したいという人が出てきたり、日系人向けのサンパウロ新聞にも掲載されました。
http://www.windfarm.co.jp/kazenotayori/archives/000257.php

最後のピースボートでは、「船上スローカフェ」を開催しました。カフェの壁一面に貼り付けた真っ赤に燃えている大きな地球の絵がブルーの小さなしずく数百枚によって、消火されていきました。そのしずくには、乗船客一人一人が書き込んだ「私にできること」が書かれてありました。

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