【レポート】10/14 ホーキせよ!出版記念イベント@善了寺

岩見 弥生子
(ナマケモノ倶楽部事務局)

10月14日の日曜日、『ホーキせよ!~ポスト3・11を創る』出版記念イベントが開催されました。
会場はカフェ・デラ・テラでもお馴染み、戸塚の善了寺さん。
あいにくの冷たい雨が降る天気でしたが、それにもかかわらず50人以上もの方が集まってくれました。 

今回、宮崎から藤岡 亜美さん、池袋のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」から高坂 勝さんがかけつけ、辻 信一さんが聞き手となり、変革の時代の中での、それぞれの「ホーキ!する生き方」について、トークセッションが始まりました。 

トークセッションはまず、3・11後、高坂さん、藤岡さん、2人が何をしてきたか、ということからスタート。

高坂さんは、3・11の約3ヶ月前、2010年末に出版した著書「減速する生き方 – ダウンシフターズ」の反響でお店が大繁盛。一時は1人で切り盛りするのも大変な状況で、4月からは休みを週休2日から3日に変え、徐々に元のペースを取り戻したといいます。収入が減っても自由な時間を確保するため、自らダウンシトする生き方を実践。

また千葉県匝瑳(そうさ)市の都市山村交流プロジェクト、SOSA Projectでは、お店に来た人も含め、現在東京近郊在住の個人やグループ、100人以上がお米や大豆を自給しています。中にはうつ病の人やフリースクールの人など、さまざまな境遇の人たちが、農業を通じて自分らしさを取り戻し、新しい生き方を見つけていきます。

ひたすら前進・上昇を目指す生き方とはまた別の、新たなダウンシフトする生き方への「入口」を、プロジェクトを通して提案していきたいと語ります。

続いて、スローウォーターカフェ代表でありナマクラ共同代表の藤岡さんは、3・11の原発事故以降、家族ですぐに東京を離れ、現在は宮崎県串間市で田舎生活を送っています。

東京でやってきた南米エクアドルのフェアトレード商品の流通を通じて、商品の生産者たちから学んだことが、今の宮崎の生活にもつながっているといいます。エクアドルのサイザル麻やコーヒーの生産者たちは、日本企業や多国籍企業の鉱山開発に反対している地域の人々で、有機農業や手仕事をしながら、自給自足な生活を送っています。宮崎で地域に根ざして暮らす中で、これと同じことができないかと考えています。

今後は、エクアドルでの事業や東京で行ってきた活動をモデルに、ツーリズム、有機農業、手仕事などを通し、地域の活性化を実現していきたいそうです。

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最後に、「3・11で何が明らかになったか?」という辻さんの問いに;

●高坂:ドイツでも、1980年代にチェルノブイリの影響で緑の党ができ、脱原発の道を進んできました。
古い時代の終わりと、新しい時代の一歩がすでに始まっていて、変化の時期に僕たちは生きていると思う。

●藤岡:3・11でいかに今の社会が命にちゃんと向き合えておらず、持続可能でないことがみんなにわかったんじゃないかと思います。
それによって暮らしや考え方を変えた人も多くいて、かなり変わったんじゃないかと思う一方、変えられないで突き進んでいるものもまだたくさんある。そんな中でお母さん、子どもたちを守るため、次の世代のことを本気で考えているお母さんたちが、今一番大きな変化をつくれる存在ではないかと思っています。

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