【レポート】11/2 チョコレート・サミット ~カカオから考える調達と消費のサステナビリティ(前編)

2012年12月05日

岩見 弥生子
(ナマケモノ倶楽部事務局)

11月2日、渋谷のウィメンズプラザにて、「第3回チョコレート・サミット~カカオから考える調達と消費のサステナビリティ~」が開かれ、ナマケモノ倶楽部共同代表兼スローウォーターカフェの藤岡亜美さんからの呼びかけで、事務局からもお手伝い&取材に駆けつけました。

スローウォーターも参加している主催のチョコレート・アライアンスは、作る人も食べる人も笑顔になる「愛のチョコレート宣言」を掲げ、毎年チョコ流通の多くなる、10月~2月ごろにかけて力を注いで活動しています。

今回のサミットは、チョコレートの流通が最も多くなるバレンタインデイに向けて、「カカオから考える調達と消費のサステナビリティ」というテーマで、カカオハンターから、カカオの生産者、流通者、小売業者、製造業者、すべてのマルチステークホルダーが一同に介し、今年のチョコレートについて話し合う、という趣旨で開催されました。

第1部(14:00~14:50)はブリーフィングの「チョコレートから見える世界と日本」、第2部(15:00~18:00)はシンポジウム「カカオから考える調達と消費のサスティナビリティ」、第3部(18:30~20:00)は「カカオの生産現場から」という、企業・団体向けの第1部・第2部と、一般・学生向けの第3部の三部構成で進行。

第1部は、主催のチョコレート・アライアンスのコアメンバーによる発表からスタートしました。
まず最初にピープルツリーから、フェアトレードとは何か、またカカオ生産者とカカオ豆の国際取引市場との関係性についての説明があり、次にNGO ACEからは、ガーナとコートジボアールのカカオ生産における児童労働の実態について、また子どもたちを危険な労働から守り、教育支援を行うための取り組みとして、「スマイルガーナプロジェクト」の紹介がありました。
そしてスローウォーターカフェからは、エクアドルでのフェアトレードチョコレート事業を紹介。さらに大規模なプランテーション農業による森林伐採、遺伝子組み換えや農薬による農民の健康被害、気候変動の問題などについて説明がありました。最後にフェアトレード・ラベル・ジャパンからは、フェアトレードの認証ラベルにまつわる日本や世界の状況の説明。日本でもイオングループや無印良品などの大手企業を中心に、徐々に広がりを見せていますが、欧米ではスターバックスなどのグローバルブランドでも必ずフェアトレードコーヒーは毎日ラインナップに加わっており、日本に比べより日常的にフェアトレードが浸透している状況がうかがえました。

アライアンスメンバーの発表後、第2部に移り、カカオハンターとして、世界中のチョコレート事情に精通し、良質な カカオ豆を求め世界中を飛び回っている、小方真弓(おがたまゆみ)さんの基調講演がコロンビアからのSkype中継により行われました。
小方さんからは、世界全体のカカオ豆の市場についてや、カカオ生産者を取り巻く現状などについてお話をいただきました。
近年の気候変動による収穫量の減少、世界の先物取引市場において、変動の激しいカカオ豆の相場と、それよって左右される生産者の厳しい生活、さらに生産現場から遠く離れた国際取引の問題点、またコーヒー豆が質に対する評価が確立されているのに比べ、カカオ豆は質に対する価格やマーケットの評価があいまいなことなどについて言及され、味や品質だけではなく、ひとつのカカオが生み出される様々な背景をもとに、消費者がそのチョコレートの「価値」を考え、商品を選ぶことの大切さについて、お話いただきました。

その後、ピープルツリーのカカオ生産組合、エル・セイボ
のソフィアさん、パプアニューギニアにて、新たにオーガニックカカオの生産とチョコレートの開発を手掛け始めたオルタートレードジャパン(ATJ)から、パプア農村発展財団のデッキ―さん、またフェアトレードチョコレートの普及に努める製造者や販売者として、チョコレート・デザイン株式会社の宇田川美帆さん、阪急阪神百貨店フード商品部の高見さゆりさんらによる事例発表も行われました。

・・・と、ここまででも非常に盛りだくさんのチョコレートサミット、途中になりますが、第2部後半~第3部の様子については、後編でさらに詳しくリポートしたいと思います!

<参考>
・チョコレートアライアンスFacebookページ:
http://www.facebook.com/chocoalliance
・小方真弓代表「CAFE CACAO」HP:
http://blog.cafecacao.co/

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