地産地消の村で過ごした2日間:ブータン東部GNHツアー2014・冬レポート

2014年11月25日

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こんにちは、事務局の馬場です。11月2日~10日まで、東部ブータンのチモン村を訪ねるGNHツアーに参加してきました。今回の旅の目的は、2日間滞在するチモン村で40年ぶりに復活されたオーガニックコットンの収穫祭に参加し、種から衣まですべてチモンでなされているそのプロセスを自分たちの目でみてくること!さらに、伝統祭事ツェチュ祭も重なり、ブータン文化を知る上でもさらに充実した旅となりました。

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一緒に旅をしたメンバーは、西部ブータンを訪れたことがあり、オーガニックや自然農の分野でも活躍されている杉田かおるさん、3月のペマさん来日イベントにも参加してくれた20代現役大学生のエリーナさん、大手企業でいそ××く働いているシゲさん、馬場の4人です。ブータンのガイドは、もちろん、ナマケモノ倶楽部のGNHツアーを2007年よりプロデュースしてくれているペマ・ギャルポさん、そして、ドライバーはタシガン出身のウゲンさん、33歳。冗談をいいあったり、一緒に質問を深めたり、ツアーならではのだいご味があり、また少人数だったことでペマさんはじめ、チモン村のみなさんともとても仲良くなれました。

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チモン村は標高1000m。その前に滞在したペマ・ガッツェル(標高1500m)から山を越えた谷間にあるような村です。世帯数76。人口は少しずつ増えているのだとか。実際、ペマ兄の親戚にあたる赤ちゃん(生後3か月のふたごの赤ちゃん)にも会いました!他にも小学生たち、20代の若者、ペマさんの幼馴染の40代、70代のペマさんお母さんや綿打ち名人のおばあさん、80代のペマさんお父さんまで、各年齢層の人が村に残っていることが印象的でした。ペマさんもそのことをとても誇らしげに紹介してくれました。

ペマさんのお父さん、お母さんを中心に発足したチモン・モワン(チモンの綿)プロジェクトは村の中心部からさらに斜面を下りた先にあります。途中、ピンクのかわいい花が咲き誇るそば畑、トウモロコシ、アワ、生姜畑があり、菜園には大根、かぼちゃ、ゴーヤなどが植わっていました。トウモロコシは収穫前なので、ペマさんお父さんは、毎晩イノシシを追い払うために畑のそばの作業小屋で寝泊りをしていました。

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10月はじめから収穫がはじまったコットンは、三分の二はすでに何度目かの収穫を終えていましたが、私たちのために、二度目の収穫を待っていてくれた畑でお母さんたちと収穫体験をさせていただきました。白いコットンボールが点在する畑はかわいらしく、たまに黄色い花が咲いていたり、つぼみやはじけかけのものも見つけることができます。下のほうまでコットンがついてるので、かがむ作業も多く、昼間は陽射しもきついチモンでは重労働だなと思いました。

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コットンはもちろん完全オーガニック。虫がつきそうになると、にんにくを薄めた水をまいて予防しながら育てたそうです。昨年の倍くらい収穫できたので、ブータンの民族衣装「ゴ」10着分くらいの布が織れるよとのこと!(これからきちんと数字聞きます!)収穫したコットンボールを綿繰り機でタネと綿にわけ、それを綿弓でふくらませ、よりをかけて紡ぎ、村に生えている藍や茜で染め、手織りする工程も見せていただきました。日本から綿繰り機や綿弓にかわるカーダーという道具をプレゼントしたのですが、みな興味津々で(綿繰り機は同じものをチモンでも使っていました)作業にも活気が出ました。

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宿泊はペマさんご両親とお兄さん家族が暮らすお家。築21年ですが、とても清潔にされていました。チモン村にはでんきと道路が2年前に通ったばかり。でも、村では夜間の照明程度にしか電気は使われておらず、煮炊きはかまど、私たちツアー客はたき火で暖をとりながら外で食事。テレビがある家も2軒しかないということでした。ペマさんご両親宅には、ペマさんがプレゼントしたミニ冷蔵庫がひとつあるとのことでした。いうまでもなく、エアコンも電気ストーブもありません。小学校ほか数件の民家には太陽光パネルが設置されていました。

ブータンの電気料金は一定量までは無料で、それを超えると、差額分を払うシステムだそうで、ペマさんご両親のお家では、1か月200ヌルタム(400円相当)の差額を払っているといってました。(ミネラルウォーターが20~30ヌルタム。チモンでの1日の日当が300ヌルタムくらい)電気がきても使い方をでんきに依存しなければ、こんなにシンプルに暮らせるのかと新鮮な気づきをいただきました。

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チモン村に滞在中、食事はお兄さん家族がつくってくださいました。毎食とてもおいしく、そしてそのすべての食材がチモン村の中で獲れたものなのです!平飼いのニワトリ、さきほどもあげたような野菜類。塩は買っているといいましたが、お米も陸稲で栽培しています。特に美味しかったのはカムタン。カボチャと鶏肉(豚肉もあり)、生姜を菜種油で炒め、塩で味付けします。(地元の方は唐辛子も一緒に炒める)アラのつまみに最高!とお酒もすすむメンバーたち。

田舎で何もないのにどうして日本からやって来るのかねえ?と村人たちの間で毎回話題になるナマケモノツアー。私にとってはチモン村の豊かさは圧倒的でした。ひいたそば粉を、パスタマシーンの木製版のような道具で、そばにしてから湯がき、炒める、日本とはちょっと違ったそば料理。お酒も自家製。すべて、加工のプロセスからつくりたてなのです!バターもおいしかった!!

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たしかにモノはないかもしれないけれど、いのちをつなぐ基盤である食べ物ときれいな水があり、さらにそれらをおいしく食べる、または冬を乗り越える保存の智慧がある。そして、コットンという文化再生であると同時にコミュニティビジネスとしても潜在性をもつ材料が村にあることの豊かさをこそ大事にしたいと願うペマさんたちを応援したいと心から思いました。

ツアーに参加したメンバーたちと、GNHブログにコラムや写真をアップしていくのでぜひチェックしてください。
>>12月16日(火)夜、用賀トウキョウコットンビレッジでブータンカフェ開催!詳細こちら

>>12月21日(日)午後、鎌倉ソンベカフェでブータンカフェ開催!詳細こちら

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