【レポート】6/8 「いのちがよろこぶ調理法」 お料理教室を開催しました!

2012年06月14日

金曜日の昼下がり。スローなお宿の女将、中川誼美さんを講師にお招きし、第一回のお料理教室を開催しました。
ここは、とあるビルの6階に設けてあるキッチンスペース。この日は13名の参加者とそのお子さん2人が集まりました。
ごくありふれたお料理教室とは違い、生きる上で欠かせない「食べる事」という暮らしの営みの一部を、食材から調理法、さらにはそれらをとりまく在り方に至るまで、全てにおいて問い直す機会を設けたい。そしてそれらを参加者のみなさんに少しでも多く持ち帰ってもらいたい。というのが今回の教室のねらいです。


まずは食材の説明から。この日のために用意したものは、トマト、水菜、にんじん、小松菜、大豆、大根、お豆腐、玄米にお魚2種。
全て顔の見える農家さんから直送してもらったものです。
参加者のみなさんには、食材の扱い方を目で見て、下ごしらえのために手を動かしてもらい、食事にまつわる様々な情報を耳で聴きながら味見をするために口を動かしたり・・・と五感をフル回転していただきました。

そして何と言っても今回の目玉は調理法!素材の持ち味を最大限に活かす「低温調理」を実践していきます。

低温調理?言葉で聞くとなんだか難しそうですが、方法は至ってシンプル。

食材を50度のお湯で洗うこと、そして決して煮たたせない、というたった2つのことに気をつけるだけでいいのです。シンプルだけど奥が深い、さらには旨味が引き出されるからか、調味料もびっくりするくらい少なくてすむ目からウロコな驚きの調理法です。

すべての調理を終えて、さぁ、食べよう。・・・と、その前に「食卓を整える」仕事が待っています。これも核家族・個食が増えた今の社会、ついつい疎かにしがちな視点ですが、きちんと整えられた食卓はそれだけで秩序のある空間を生み出してくれるから不思議です。今日は葉っぱを箸置きに見立てて、彩りを添えてみます。



その後、全員でお昼ご飯を頂きながら、本日の教室を振り返りました。みなさん、これまでは「お料理には絶対○○を足さなきゃいけない」と思っていたものが、なくても十分おいしかったり、逆に足さないことによって味わえる、素材本来の持っている味を確認できて驚きの連続といった様子でした。
けれど、これって実はお料理に限らず、私たちのライフスタイル全般に関して言えることでもあると思いませんか。
あれもこれも、と生活に新しいものをどんどん足していくのではなく、今ここに「ある」ものを活かす、愉しむ、慈しむ。
少し視点を変えるだけでこんなにも豊かな知恵を得られた今回のお料理体験。参加してくださったみなさんと共に、私自身も、日々の暮らしの中で続けていきたいと思います。 (文:田中みのり 写真:参加者のS様)

Page Topへ