引き算の発想~手作り、手仕事に学ぶ 南米エクアドル訪問報告記 

2011年08月08日

文:砂川和子

ナマケモノ倶楽部エクアドル連絡員である和田彩さんに再会するのは2年ぶり。最初にお会いしたのは倶楽部主催のエコツアーがあった6年前。今回の滞在中に6歳の誕生日を迎えたムユちゃんが生まれた年でした。

当時は「クリキンディ」と命名した今の土地も入手していない頃。2007年メキシコのトセパンへのツアーの後に赤村の後藤君と2人で訪れたのはそれから2年後。その時に初めて前方にインバブラ山、後方にコタカチ山と眺望のよい広大な地に足を踏み入れたのでした。

その時太い材木を手切りで切り運ぶ作業を手伝ったのですがそれが新築の家の柱となって土台に据えられていました。あの時は畑の構想だけでまだ茶色だった土地が今回、作物が色々植えられ、週一回売る程に収穫出来るまでになったというまさしく畑に変わっていました。水の引き込みや撒き方など苦労があったと聞きます。詳しい経過は彩さんのクリキンディ日記をぜひ読んでください。

ムユちゃんはサチャという可愛いい妹ができてまさしくお姉さんに成長。日本語、ケチュア語、スペイン語のトリリンガルで賢い、優しい女の子です。サチャ(10ヶ月)は今回チョコレートの村、サリナス(標高3600m)に同行してくれたのですが 長い車中もぐずることなく笑顔が可愛く誰にも愛される子です。

サリナス村には 生協のパルシステムが手作りの太陽パネル2枚を寄贈してくれたので届けることが私のミッションでした。アヒチョコレートを入れる唐辛子形の編み物と言えば分かるでしょう。あれを編んでいるテキサルグループの女性たちにとパル会員の私が推薦、SWCが申請して認められたのです。

代表の亜美さんも一緒に作ったのですが産前だった為私一人で運びました。パルシステムはサリナスのチョコレートを扱ってくれている関係です。バッテリーが必要ということで滞在中に点灯は叶わなかったのですが 神父さんは街頭放送用にと、ある農民は牛の囲いの放電線用にと羨ましがっていました。テキサル組合では糸を巻く道具につなぎたいということでした。壊れ物扱いでしたので、無事に届けた後はクリキンディでのんびりと9泊も泊めて頂いたのでした。

ジャム、マヨネーズ、ソース、味噌に至るまで手作りし、ケーキやパンを焼く、鶏やクイの世話、手伝い人の昼食作り、布おむつの洗濯、など休む間もなく、「ないのだから作るしかない」と言いながらも安全な食べ物を追求して作る生活を愉しみ、コミュニティの人たちとの触れ合いも怠らず、今はコンポストトイレの普及を説得しているという彩さんを心から拍手、応援します。
私のエクアドル訪問も今回で4回目。最後かと思って行ったのですが新しい家が完成したらぜひ泊りに来てねと言われて揺らいでいるところです。

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