コラム一覧

2015年06月17日

長田弘とB.B.キング

辻 信一

長田弘さんが亡くなった。ぼくにとって一番好きな詩人だったな、と知る。
B.B.キングが亡くなった。一番すごいブルースマンだったな、と。
人が死んでから、いろんなことがわかる。遅すぎるのだろうか。
いや、そんなことはない、と思う。

長田さんに「死者と語らう」という文章がある。つい最近まで、長田さんは
生きているものとして、死者と語らう側にいたのに、彼はもう、向こう側にいる。
しかし、どんな平凡なことでも,本当は特別なことなんだ、という彼の声が聞こえてくる。

辻信一
(5月16日ナマケモノMLより)

(以下、『なつかしい時間』「死者と語らう」より引用)

ふと立ちどまって、あるいはふっと顔をあげて、そうした、いまはいない人たちと
話したくなることがあります。
いま、ここにいない人と語らうことの必要性を思いださせてくれる、そういう存在。
死者というのは、そういう存在です。
・ ・・
そのように、時間のなかに、ふっと立ちどまって、ここにいない人に問いかけて、
自分に確かめて、ここにいない人と、語らうことができて、はじめて見えてくるものがあります。
それぞれの日々のなかに、ここにいない人と語らうことができる、そういう場所をつくる。
つくってきた。自分のうちに、そういう場所をもつ。たもつ。ただそれだけとしか見えないことで
あっても、ただそれだけのことが、わたしは,大きく言えば、社会の文化というものの、人が
そのなかで生きている文化というものの、およそ基幹をつくってきたのだと考えています。
・ ・・
いまは,死者に聞くべきときです。どんなに平凡なことであっても本当は特別なことなんだということを、
死んだ人たち、いまはいない人たちは、よくよく知っている人たちだからです。そして、そのことを、
生きている者ほど失念している者はいないからです。
(2008)

2015年05月27日

衣食住の自給を目指すチモン村を訪ねて 仲吉京子

その他
【ブータンGNHツアー2015春レポート】
衣食住の自給を目指すチモン村を訪ねて 

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仲吉京子

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今回のツアーで、チモン村における〝衣食住の自給〟について3日間の民泊での体験をご報告したいと思います。〝衣〟については 2012 年からスタートした 40年ぶりに復活したコットン栽培〝チモン・モアン〟プロジェクトのその後を。
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2015年04月27日

小さな考えと大きな未来 by サティシュ・クマール

その他

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小さな考えと大きな未来~社会正義、環境、平和がいっそう重要に

byサティシュ・クマール(『リサージェンス』2015年1・2月号巻頭言より)

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カオス理論では、関連が無いと見られる出来事に結びつきがあり得ると捉えます。蝶が羽をはばたかせると、ハリケーンが数週間後に吹き荒れます。連鎖反応があるのです。スコットランド独立に関する先ごろの住民投票をとりまく活動でも、同様な反響がありました。産み出されたのは広範な議論で、更なるローカリズムの必要性、私たちの生活の自立 ー 人々に真に引き渡されるべき力についての議論でした。

本リサージェンス新年号では、この議論を掘り下げ、幅広い特集を組み、記者がスコットランドの活動を調査し、英国の他地域への影響について議論します。議論はブリテン諸島にとどまらず、カタルーニャの先の投票や、切望されていたパリ市民の都市全域の環境運動への投票(Frontlineページをご参照)に及びます。ローカル化の考えは動き始めています。それは権力を弱める考え方で、地方行政のほうが人々のニーズに適すのではという考え方です。
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2015年04月27日

戦争と平和 by サティシュ・クマール

その他

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戦争と平和~恐怖からの自由なくして平和はありえない

byサティシュ・クマール(『リサージェンス』2014年9・10月号巻頭言より、翻訳:宇野真介)

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戦争根絶のための戦争であった第一次世界大戦の100年紀にあたる2014年、それが全く不実な目標であったことは誰の目にも明らかです。平和への希望は戦後間もなく打ち砕かれたのですから。第一次世界大戦は第二次世界大戦の呼び水となり、その後には冷戦とその他の多くの戦争が続きました。これらの戦争はどれひとつとして平和のためのものではなく、実際は征服と支配のためのものでした。戦争が戦争を終わらせることはありません。戦争が戦争を呼ぶのです。
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2015年03月27日

新しい年の新しい哲学 by サティシュ・クマール

その他

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新しい年の新しい哲学~利己心を超え、「お互いさま」を受け入れる

byサティシュ・クマール(『リサージェンス』2014年1・2月号巻頭言より)

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私たちは関係性の中にいます。すべての人がつながりあっています。お互いから作られているのです。すべての存在は同じ七つの要素から作られています。地、空気、火、水、空間、時間、そして意識です。これらの要素はすべて互いのために存在します。どの要素もそれだけで存在することはできません。根本的に命は調和し、百万通りの姿で生成しています。調和と多様性は永遠のダンスです。物理学は、すべてが究極的には、粒子と波動と呼ばれる一つのエネルギーなのだと教えてくれます。
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