コラム一覧

2017年06月03日

ブータンGNHツアー2017夏~タシデレ(幸あれ) 〜ブータンに学ぶ「しあわせの経済」

辻 信一

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◆日程:2017年8月22日(火)~8月29日(火)朝
*東京発着。福岡、関空、中部など他空港発着ご希望の方はお気軽にご相談ください。
>>日程詳細はこちら

◆旅行代金:一般37万円、学生34万円

*羽田使用料2,670円、タイ空港税約2,560円、インド空港税4,070円、燃油料(12/10時点では無料)は別途徴収。
*ブータンの規定により学生料金の適用は25歳までとなっています。
*利用予定航空会社:タイ航空、全日空、ドゥルック・エアー航空、ブータン航空
*利用予定ホテル:ミラクル・スワンナブームホテル(バンコク)、マウンテンホテル、民泊(ブータン)または同等クラスのホテル

<募集型企画旅行条件書(要約) >

◆最少催行人数:4名
(添乗員は同行しませんが、ナマケモノ倶楽部メンバーがツアーリーダーとして同行します)

◆申込締切:2017年6月30日(金)
所定申込用紙にてマイチケットまでお申込ください)

◆呼びかけ:ナマケモノ倶楽部 

◆お申込先:(株)マイチケット
兵庫県知事登録旅行代理店業第142号(旅行取扱管理者 山田和生)
tel 06-4869-3444  fax 06-4869-5777 (担当:岩井)
以下のページを印刷し、必要事項をご記入の上、ファックスまたは郵送にてお送り下さい。
>>ブータンGNHツアー2017夏・参加申込書

◆旅行企画・実施:エアーワールド株式会社:観光庁長官登録旅行業第961号 日本旅行業協会(JATA)会員

●ペマ・ギャルポ
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ブータン「チモン・モアン」プロジェクト代表。ブータンにおける観光が自由化された当初からガイド、ツアーオペレーターとして働き、やがて独立して「エンシェント・ブータン・ツアーズ&トレックス」を設立。2006年、GNHについての調査でブータンを訪れた辻信一(文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人)と出会い、意気投合。以来、エコロジーやGNH、さらにホームステイを中心としたエコカルチャーツーリズムなどを企画・実施し、ブータンツアーの先駆けとなる。
近年は、グローバル化の波を受けて急激に変貌するブータンにおける遠隔地域の将来を憂慮し、2012年、自身の出身地であるペマ・ガッツェル県チモン村を舞台に「チモン・モアン(チモンの綿)」を立ち上げ、村人たちとともに、栽培から染織までを網羅するコットン文化を40年ぶりに再生。同時に、村の食料自給を軸とする安定したローカル経済を再確立することにより、ブータンにおける「もうひとつの発展モデル」を目指している。

2017年04月10日

スロービジネスの「航海」に出よう!人生を「後悔」しないために。

中村 隆市

ゆっくり堂「公開」役員会 “こんな人を雇いたい”
スロービジネスの「航海」に出よう!人生を「後悔」しないために。

4月17日(月)夜に、横浜市戸塚の善了寺にて開催される「ゆっくり堂”こんな人を雇いたい”公開役員会」(詳細こちら)に先立ち、社長の中村隆市さんと、役員の辻信一さんがその事業構想について話し合いました。

■あたらしい事業を興していきたい

中村:この30年、フェアトレードといわれる仕事をやってきて、グローバリゼーションの恐ろしさを改めて感じています。世界で拡大している貧富の格差を小さくすることがフェアトレードの目標の一つですが、国際NGOオックスファムが今年1月、世界人口の半分にあたる36億7500万人の経済的に恵まれない人々の資産合計と、世界で最も裕福な8人の資産合計がほぼ同じだと発表しました。36億人の平均資産は1人約1万3000円で、8人の平均資産は約6兆円。実に4.6億倍にもなっています。

貧富の格差が過去にない極限状況に達しています。 このグロテスクな格差の拡大が日本も含めて世界に広がり、様々な社会問題や環境問題を悪化させています。これはつまり、いのちが軽視されている社会だということです。それを解決するために、有限会社ゆっくり堂を、辻さんや若い仲間たちと2003年に立ち上げました。分断されたつながりを、スロービジネスをツールに取り戻していきたい、という思いがあります。

辻:中村さんとはもう20年来の友人です。ぼくらは1999年にナマケモノ倶楽部というNGOを作りました。ナマケモノ倶楽部では、環境運動と文化運動とビジネスを三位一体として展開していくことを掲げたわけですが、発足当初から、いくつも社会的な起業を生み出してきました。コーヒー屋がつくったカフェ(カフェスロー)とかね。そして、ゆっくり堂は、運動を学問として深めていくための、メディア(出版)の役割を担うべく誕生しました。
(さらに…)

2017年02月16日

<催行決定!>ブータンGNHツアー2017春~タシデレ!(幸あれ)~ローカリゼーションのモデルに学ぶ

辻 信一

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スローシネマ最新作「タシデレ(幸あれ)!~祈りはブータンの空に」の舞台となったチモン村へ!人々をしあわせへと導く本来の「開発」「発展」とは何か、一緒に考えてみませんか?

(さらに…)

2016年09月12日

『いよいよローカルの時代~ヘレナさんの「幸せの経済学」』はじめに

辻 信一

ゆっくりノートブックシリーズ5
『いよいよローカルの時代~ヘレナさんの「幸せの経済学」』
はじめに

5

「スローライフ」についての講演をしていて、時々、ぼくはこういうコメントに出会う。「それって、過去に戻れということじゃないですよね?」。この言い方には「戻る」ということに対する、真剣な拒否感が感じとれる。一種の恐怖と言ってもいい。おそらく、人生というものを多くの人々がこれまで「前へ進む」というイメージでしか捉えることができなかったことを、それは示している。現代日本人が多用する「前向き」、「未来志向」、「頑張る」などはみなこの「前へ進むものとしての人生」というイメージに合致する言葉たちだ。

「懐かしさ」という価値が貶められてきたのも、同じ理由からだろう。懐かしさという過去へのこだわりは「後ろ向き」で、前へ向かって進もうとする人間の足を引っ張りかねない、というわけだ。

「未来」と「懐かしさ」。このふたつの一見背反する言葉をつなぐ「懐かしい未来」というタイトルをもつ本がある。インド最北部ラダック社会について書かれた名著『エンシェント・フューチャーズ(古代的な未来)』の邦訳、『ラダック――懐かしい未来』(山と渓谷社)だ。それは「スローライフ」を志すものにとってのバイブルでもある。

その著者として、世界に大きな影響を与えたのが環境活動家として名高いヘレナ・ノーバーグ=ホッジだ。

ヘレナ(彼女を呼ぶときにいつもそうしているようにファーストネームを使う)がラダック地方を最初に訪れたのは1975年。彼女は仏教文化の伝統を守りながら心豊かに暮らす人々の社会に出会い、魂を揺さぶられた。以来、人々との親密なつき合いを通じて、彼女は、ラダック社会が一方では開発の波に洗われて大きく変化しながらも、他方では伝統文化の価値を保持して、グローバル化とは異なる「もうひとつの発展」のあり方を模索し始めるのをつぶさに見てきた。そしてその「もうひとつの発展」のための活動に自ら参加することを通じて、それが単に「途上国」のモデルであるばかりか、「先進国」にとってのモデルともなりうることを確信するようになった。

ヘレナにとってラダックとの出会いは、まず何よりも、従来「先進国」で言われてきたのとはまったく違う「豊かさ」の意味を発見することを意味していた。『ラダック――懐かしい未来』のエピローグの中で彼女はこう言っている。

たぶん、ラダックからのもっとも重要な教訓は、幸福というものに関することであった。・・・心の平安、生の喜びを生まれながらの当然の権利であると感じている人びとをラダックで私は知った。共同体や大地との密接な関係が、物質的な富や技術的な洗練などを超えて、人間の生活をとても豊かにすることができるのだということを知るようになった。別の道も可能なのだということを学んだのである。

これまで「先進国」では、GDPやGNPなどで示される消費の量、科学技術の進歩、経済的な効率性や生産性などを「豊かさ」の度合いを計る指標としてきた。しかし、ラダックでヘレナが見たのは、その「豊かさ」が増えるほど、自然環境が悪化し、文化やコミュニティが壊れ、人間関係が希薄化することだった。とすれば、これからは、社会を評価する時の基準そのものを変えなければならないはず。これからは、人々が幸福になるための条件をどれほど備えているか、環境面では人と生態系の関係が持続可能かどうか、といった新しいモノサシでその社会の豊かさを計ることにすればいい。

しかし、多くの人には、「前へ進まなければならない、後戻りはできない」という思いがまるで呪いのように染みついている。ヘレナはそれについてこう言っている。「もちろん、たとえ望んだとしても、私たちは後戻りはできない」。だが、私たちの未来への探求は、同時に、人間同士が、そして人間と自然とが調和した関係を再発見して、そこへと回帰することでなければならない、と。なぜなら、調和を踏みにじってきたこれまでのやり方はすでに破綻しており、未来があるとすれば、それは懐かしさに満ちたあの調和の中にしかありえないから。

2008年夏の金融危機に端を発した深刻な経済危機が、今、世界を覆っている。地球温暖化をはじめとする環境危機、エネルギー危機、食糧危機などとあわせて、まさに危機のオンパレード。これらはすべて、これまで世界を支配してきたグローバル経済システムの破綻を示しているにちがいない。

アインシュタインはこう言ったそうだ。「ある問題が引き起こしたのと同じマインドセットのままで、その問題を解決することはできない」。しかしどうだろう。「景気の回復」を唱えることしかできない主流社会は相変わらず、危機を引き起こしたのと同じマインドセット(心構え、精神構造)のままで、その危機が克服できるかに思いこみ、ふるまっているではないか。

ヘレナは、この危機の時代に、これまでのマインドセットからぬけ出す方法を示す世界的なリーダーのひとりだ。ヘレナがラダック地方とその人々に出会って35年、そしてそこでの生活と研究の成果である『ラダック 懐かしい未来』の出版から20年、世界の大転換期といわれる現代社会において、ヘレナの思想と行動は、変革を志す世界中の人々――ぼくがそのひとりだ――にとって貴重な導きの糸であった。

そのヘレナを、ゆっくりノートブックシリーズ第5巻に迎えることができる幸いに感謝したい。

本書の第1部では、その思想的な背景ともいうべき、彼女の生い立ちからラダックへの旅にいたる軌跡をたどる。また、その後の彼女とラダックとの親密な関わりが、いかに、彼女の世界観の形成に大きな影響を与え、また彼女の明晰な経済システムの分析を可能にしてきたかを、跡づけてゆく。第2部では、そのラダックを例に、ヘレナが「近代化」「開発」「都市化」という名で呼ばれてきた変容のプロセスについて論じる。そして、「豊かさ」を追い求める従来の経済学が、実際には社会に大いなる不幸をもたらしたことを見る。ヘレナによれば、その「豊かさの経済」に代わる「幸せの経済」の軸となるのが、ローカルフード(日本で言う「地産地消」)である。彼女が制作をすすめるドキュメンタリー映画「幸せの経済学」から、そのローカルフードのさまざまな例を紹介してもらう。

第3部では、あらためてヘレナとともに、危機の時代をもたらしたグローバル経済の仕組みについて、詳しく見ていく。その上で、この危機を乗り越えるための「ローカリゼーション」、つまりグローバルからローカルへというマインドセットの転換の筋道を明らかにしたい。

本書のためのインタビューが行われたのは、世界仏教徒会議での基調講演のためにヘレナが来日した2008年の終わり。時まさに、金融危機とそれに続く世界的な不況によって、倒産や失業が急増し、貧富の格差がますます拡大しているさ中だった。彼女の宿舎であったホテルの外では、大企業の救済にばかり熱心な政府に対して、庶民の生活の救済をこそ求めるデモ行進が行われていた。

だが同時にそれが、数々の希望の兆しに満ちた秋でもあったことを覚えておきたい。政財界や、その意を汲んだマスメディアが「危機だ、危機だ」と騒ぎたてるのをよそに、静かにしかし自信に満ちて、ローカリゼーションという「懐かしい未来」に向かって歩んでいく人たちの数は、世界中で、そしてこの日本で急速に膨らんでいるのだ。

本書でヘレナが紹介してくれるような世界のあちこちでの農や食やコミュニティをめぐる動きに連動するかのように、この日本でも、地産地消、地域自給、地元学、半農半X、有機無農薬、自然農、産直、契約栽培、食育、スローフード、直売所、ファーマーズマーケット、地域通貨、市民バンク、エコビレッジ、グリーンツーリズムといったキーワードのまわりに大きなうねりが起こっている。またそれらが相互につながり合うことによって、従来の経済学の常識をくつがえすような経済の新しい形(ビル・マッキベンの言う「ディープ・エコノミー」)を編み出しつつある。それらはもはや単なる一時的な流行でも、何かに反対する「運動」でもない。これまでとはちがう価値観や美意識や生き方からなる新しい文化の創造(カルチャー・クリエイティブ)なのだ。

日本のローカリゼーションの道筋を示す良書が近年、続々と現れている。世界的な文脈の中でローカリゼーションを論じる本書と、ぜひ併せ読んでいただきたい。

鎌田陽司さんをはじめとする「懐かしい未来ネットワーク」の皆さんのご協力によって対談が実現したことに感謝する。この「懐かしい未来ネットワーク」は、ヘレナの思想と活動に共鳴した人たちによって設立されたNPOで、ヘレナの著作や発言を紹介しながら、日本のローカリゼーションに向けてダイナミックな活動を展開している。

最後に、長時間にわたる対談に快く応じてくれたヘレナにあらためてお礼を言いたい。彼女のことばが、この時代を照らし、読者を励まし、懐かしい未来への導きとなりますように。

2009年初夏
辻 信一

2016年08月21日

友産友消(ともさんともしょう)ムーブメントに参加しよう!

藤岡 亜美

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ナマケモノ倶楽部の新しいムーブメントがいよいよ始まります!!

■友産友消 www.tomotomo.site

ナマケモノ倶楽部では、ここ2年ぐらい、事務局や理事を中心に、ナマケモノ倶楽部の今後のあり方についての話合いが続いてきました。
「もう解散した方がイイんじゃない?」という意見や「いや、ナマケモノ倶楽部は永遠に不滅だ!(どこかで聞いたような)」などなど、様々な意見がとびかい、ようやく出した結論が“ともさんともしょう”でした。

ともさんともしょうについては、藤岡亜美さんが書いてくれるので、ボクの方からは参加の呼びかけをします。

この、ともさんともしょうにはもう一つの目的があって、それはナマケモノ倶楽部内での「つながり直し」です。
人と自然、今の世代と未来の世代など、いろいろなつながり直しを提案してきたナマケモノ倶楽部ですが、この17年間で(特に3.11以降)ある人は移住し、ある人はそれぞれのローカルを求めて、日本各地にちらばって行きました。

逆に言えば、全国各地に面白い会員さんがいるということで、ともさんともしょうをきっかけに、もういちど有機的なつながり直しができないか?
というねらいがあります。

ともさんともしょうから、新しい文化、新しいつながり、新しい雇用が生まれることを願っています。ナマケモノ倶楽部からスロー社、カフェスロー社、スローウォーターカフェ社、ゆっくり堂社が生まれたように。

まずは5月28日に公開予定の、ともさんともしょうのWebサイトをぜひ覗いてみてください!!
そして、面白そうと思ったら、いろいろなかたちでぜひ関わってほしいです!
(共同代表 小澤陽祐)

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