エコパペルとは、エクアドルの沿岸部の町エコシティーとして知られる、バイア・デ・カラケスで作られているリサイクル紙です。エビ産業の急増によってマングローブの森が破壊され、それを生活の基盤としていた人たちが難民化しました。エコパペルは、この人々の生活基盤を再生するために考案された地域支援環境プロジェクトです。それまで町で捨てられていたごみを収集・リサイクルし、それを商品化することによって、今少なからぬ雇用が作り出されています。「ナマケ」紙幣の流通(とそれによる発注)は、エコパペルプロジェクトに安定的な雇用と収入をもたらします。
 |
 |
| エコパペル紙幣の裏側 |
タグア硬貨 |
100ナマケ紙幣と500ナマケ紙幣の表には、単位を表すナマケの「N」があり、その右上に怪しげな三つ指。その下には「in
Gaia we trust」の文字。これは畏れ多くも、米ドルにある「in God weハtrust」(神の信任にかけて)をもじったものです。裏面にはエコパペルの考案者でもあるナマケモノ倶楽部会員、ニコラとダリオが経営するリオ・ムチャーチョ環境小学校の教室にある、次のような詩がスペイン語のまま印刷されています。
人が最後の木を切ってしまった時
人が最後の川を汚してしまった時
人が最後の魚を食べてしまった時
その時! 人は気づくだろう、お金は食べられないということを
この詩の下にはフニン村の住人藤岡亜美さんのイラストで、森の木に三つ指を差し伸べるナマケモノ。普通、国家の紙幣というものは破損しにくいものですが、このナマケ紙幣の特徴は水に弱く、破れやすいことです。まちがって洗濯するときれいに消えてなくなるでしょう。簡単に土にかえります。
タグアとは象牙ヤシの実(アイヴォリー・ナッツ)のこと。かつて高級ボタン材として使われたこの材料が、今、象牙に代わる持続可能なフェアトレード商品として注目されるようになっています。タグアを使うことには象の保護という意味もあるし、またナマケモノ会員でもある坂本龍一さんが唱える「エレファンティズム」の思想につながるという意味もこめられています。
コインは虹を連想させる7色、中央の穴は丸、四角、三角の3種類。手作りのため色にむらがあったり穴の大きさがまちまちだったりしますが、どれもみな同じ価値の1000ナマケ。そこは遊び心、プレイフル、沖縄でいう「テーゲー」なのです。
|